2021.11.12 08:40
イスに座って海見よう 砂浜美術館が11/21イベント初開催 高知県黒潮町
海と空と砂の中で、何を感じるかはあなた次第(黒潮町の入野海岸)
砂浜が美術館、座るあなたは美術品―。幡多郡黒潮町のNPO法人砂浜美術館が21日、入野海岸でイベント「イスに座って海を見る日」を初めて開く。「砂浜美術館の作品である自然そのものを、座ってじっくり見てほしい。好きな椅子を持ってきて」と呼び掛けている。
発案は同館アドバイザーのデザイナー、梅原真さん(香美市)。4月の新型コロナウイルス「第4波」の頃だったが、「3密になりにくい砂浜なら、新たな展開が生まれるのでは」と企画した。
椅子は各人が持参し、座って何をするかは自由。当日は同館スタッフが会場を巡り、許可を得られた参加者の様子や、椅子の写真を撮影する。数が集まれば、写真集にまとめる予定という。
また椅子に限らず、自力で持ち帰れるならレジャーシートや座布団、丸太などでも可。担当スタッフの塩崎草太さん(36)は「周りの風景だけでなく、砂浜に座る人自身も美術館の作品になる」「どんな人がどんなものを持ってくるか、私たちも楽しみです」と話している。
参加無料で申し込み不要。受付時間は午前10時~午後5時。雨天の場合、開催可否は同館ホームページで発表する。(河本真澄)