2021.11.11 08:35
三翠園が全面改装完了 高知市
大規模な改装工事を終えた三翠園(高知市鷹匠町1丁目)
南海トラフ地震に備えて、約24億円を投じリニューアル。昨年10月に新館「翠玉館(すいぎょくかん)」をオープンさせ、震度6強以上への耐震性が不足していた高層棟の解体や中層棟(6階)などの耐震化、外観工事を進めてきた。
中層棟と宴会棟(2階)からなる本館を「翠峰館(すいほうかん)」、南側の寿館(4階)を「翠松館(すいしょうかん)」に改称。外観はベージュに統一し、敷地西側の国の重要文化財「旧山内家下屋敷長屋」などとの調和を意識した。
客室数は計127(和室64、洋室63)。小グループや個人客が中心の旅行スタイルを踏まえ、少人数向けの客室と宴会場も整備した。入り口の「大門」そばの高層棟を解体したことで、玄関周辺は開放的になった。
石川社長は「日本庭園や屋敷跡など三翠園の強みを生かしつつ、今のニーズに合った部屋作りに努めた。コロナ禍の収束を願い、多くの方に安心して快適に過ごしてもらいたい」と話している。(井上智仁)