2021.11.08 08:37
民放連賞最優秀受賞!高知市出身・森本優さんはFM北海道の人気パーソナリティー
「新鮮さと共感を大切にした番組作りを続けている」と話す森本優さん=中央(札幌市のFM北海道=森本さん提供)
番組は2017年4月、森本さんが「学生の今の声をリアルに伝えよう」「誰かの居場所になるラジオを作ろう」と企画して始まった。毎週金曜午後6時から4時間の生放送。道内の学校で生徒や学生にインタビューするコーナーが人気で、これまでに100校近くを訪ね、延べ1万人以上に会ってきた。
子どもから「もっちょり」さんと呼ばれ、親しまれている森本さんは、子どもには必ず「好きなもの」を質問する。「好きなものの話をしている時が一番楽しい。その声の表情を聞いてほしい」と思っているからだ。
森本さんは付属小、高知西高卒。父親の仕事の関係で、中学は愛媛の学校に通った。家では食事中のテレビは禁止されていたが、ラジオが流れていた。
中学2年で東京FM系の番組「SCHOOL OF LOCK!(スクールオブロック)」を聞き始め、「いじめに悩んでいるけど、ラジオが自分の居場所」だと投稿する子がいて衝撃を受けた。「ラジオは居場所になれる」と番組にのめり込み、自分も投稿を続けるうち、「リスナーに最も近い距離にいるパーソナリティー」を目指すようになった。
自身の番組開始から4年半。リスナーへの向き合い方や、これまでの取り組みが評価され、同局初の受賞に至った。
「リスナーの『あなた』と一緒に番組を作ってきた。今回の受賞は『あなた』への賞でもあり、これからも若い子に夢を与えていきたい」と森本さん。古里の若者に向け、「高知を一回出てみるといい。より地元の良さを感じるし、視野が広がる」と呼び掛けた。(玉置萌恵)