2021.11.05 08:35
土佐山田でアートに触れる町歩きを 高知県香美市、企画展やラリー
土佐市在住の画家、中村達志さんの作品が並ぶギャラリー「樹下の舎」(香美市土佐山田町東本町5丁目)
香美市立美術館とギャラリー「樹下(こした)の舎(や)」、かふぇ&ぎゃらりー「ぐらんま」の関係者らでつくる実行委員会が初めて企画した。
3施設では期間中、高知県ゆかりの画家の日本画を展示。このうち「樹下の舎」には土佐市波介の画家、中村達志さん(54)の約40点が並んだ。訪れた人は、水や雲、季節の草花など、優しいタッチで描かれた身近な美に見入っていた。
同美術館では高岡郡中土佐町立美術館の市川雅彦館長、「ぐらんま」では土佐山田町在住の大場真美さんの作品を展示している。
スタンプラリーは、3施設で押印した先着200人に作品のポストカードセットをプレゼントする。ラリーの用紙には町歩きに便利な地図を載せ、飲食店や文化スポットなどを紹介している。
また香美市立図書館も協力し、町内のカフェなど6店舗で日本画に関する本が読める出張サービスを実施中。イベント実行委員長の山本恭弘さん(78)は「日常的に芸術を楽しんでもらい、町の活性化にもつながれば」と話している。
同市立美術館のみ入場料(一般520円)が必要。イベントの問い合わせは「樹下の舎」(0887・52・5104)へ。(小笠原舞香)