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2021.11.02 08:38

吾北「珍味こんにゃく」復活 協力隊員が継承「郷土の食を次代に」 高知・いの町

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「珍味こんにゃく」の製造に励む辻祥悟さん(いの町上八川甲)

「珍味こんにゃく」の製造に励む辻祥悟さん(いの町上八川甲)

 高知県吾川郡いの町吾北地域の女性らが高齢化などのため4月に製造を終了していた「珍味こんにゃく」がこのほど、再び販売されだした。地域おこし協力隊員の男性が「せっかく続いてきた郷土の食。子どもたちに伝えたい」と製造を引き継ぎ、販路拡大にも意欲を見せている。

 神奈川県出身の辻祥悟さん(36)。妻の夏美さん(40)が同町出身という縁もあり、吾北地域の協力隊員として5月に着任した。間もなく本紙の記事を通して、地元の「木ノ瀬生改グループ」が、人気の「珍味こんにゃく」をはじめとする加工品作りをやめたことを知ったという。

 辻さんは吾北での自然体験事業などの企画を担当。加工品について「子どもたちがイベントで作ったり食べたりできたらいい」との思いも巡らせた。6月にグループのメンバーから「珍味―」の作り方を教わり、9月に月1回100袋程度の製造を再開した。

 10月下旬、同町上八川甲の加工所で行った袋詰めなどの作業にはメンバー2人も協力。「商品が復活して喜んでくれるお客さんは多いと思う」と笑顔で話していた。

 「珍味―」は1袋税込み500円。道の駅「633美の里」と水辺の駅「あいの里」、「レストパークいの」の町内3カ所で販売しており、将来は町外への出荷も目指す。辻さんは、グループが作っていたまんじゅうやゆずみそなどを念頭に「いつになるか分からないけど、他の商品にも挑戦してみたい」と意欲を見せている。(山崎友裕)

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