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高知新聞PLUSの活用法

2021.10.30 08:32

高知の漁業をVRで体験、県が就業支援へ活用 引き縄漁など5漁法の動画収録

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高知の漁業が体感できるVRを試す希望者(都内)

高知の漁業が体感できるVRを試す希望者(都内)

 漁業就業を支援しようと、県はこのほど、仮想現実(VR)技術で漁を疑似体験できる動画を制作した。ゴーグルを装着すると、高知の引き縄漁などが臨場感ある映像で体感できる。都市部で開かれる就業相談フェアなどに活用していく。

 県は2019年、一般社団法人「県漁業就業支援センター」を設立して漁業就業の支援業務を集約。漁業関連のフェアに積極参加して就業者の確保を進めている。

 しかし昨年は新型コロナウイルス下で就業支援フェアが中止になり、就業希望者が現場を訪ねることも難しい状況に。そこで、デジタル技術を駆使した疑似体験を企画し、約230万円でVRを制作した。

 足摺岬沖の立て縄漁と引き網漁▽室戸沖の定置網漁▽宿毛湾の養殖▽土佐湾沿岸の機船船びき網漁―の5漁法を収録。VR利用者の目線に合わせて周囲の立体映像が動き、実際に漁の現場にいるような体験ができる。

 2日、都内で開かれた漁業就業支援フェアに初めて導入。支援センターのブースでVRを体感した男性(54)は「定置網漁は、魚の大きさも自然環境も東京周辺とは全然違う。早く漁を体験してみたい」と期待感を膨らませていた。

 県漁業振興課は「まずはVRで興味を持ってもらい、就業につなげたい」としている。(五十嵐隆浩)

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