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2021.10.07 08:50

高知新聞連載「白いダイヤ」に新聞協会賞 シラスウナギの密漁や闇流通に迫る

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本年度の新聞協会賞を受賞した連載「追跡・白いダイヤ~高知の現場から~」。密漁者、捜査関係者、シラス問屋ら100人以上に当たってまとめた

本年度の新聞協会賞を受賞した連載「追跡・白いダイヤ~高知の現場から~」。密漁者、捜査関係者、シラス問屋ら100人以上に当たってまとめた


暗部に迫る取材力を評価

 日本新聞協会は6日、シラスウナギの流通実態などに迫った高知新聞社の連載「追跡・白いダイヤ~高知の現場から~」など6件に、本年度の新聞協会賞を贈ることを決めた。本社の受賞は5回目で、編集部門では県闇融資事件を巡る調査報道と連載「黒い陽炎」(2001年度)以来。授賞式は11月17日に盛岡市で開かれる第74回新聞大会で行われる。

 高値で取引され「白いダイヤ」とも呼ばれるシラスを巡っては、密漁や闇流通が横行し、暴力団の影もちらつく。本社報道部の取材班はその実態に迫ろうと、足かけ5年にわたる取材を続け、今年1~6月に採捕、流通、規制の3部構成の連載(計39回)を展開した。

 本年度の協会賞のうちキャンペーンや連載対象の企画部門には、全国紙、地方紙、通信社、テレビ局など45社が54件を応募。本社の連載は1次選考の9件に残り、最終選考でも「調査報道の典型だ」「業界の暗部を明らかにした意義は極めて大きい」などと評価された。

 ほかに受賞したのは、朝日新聞社「LINE(ライン)の個人情報管理問題のスクープと関連報道」▽中日新聞社・西日本新聞社「愛知県知事リコール署名大量偽造事件のスクープと一連の報道」(以上、ニュース部門)▽毎日新聞東京本社「『ぬくもりは届く』~新型コロナ 防護服越しの再会~」(写真・映像部門)▽日本放送協会「NHKスペシャル『緊迫ミャンマー 市民たちのデジタル・レジスタンス』」▽河北新報社「東日本大震災10年」(以上、企画部門)

臨場感ある描写、資源管理に一石【授賞理由】
 ウナギ資源の枯渇が深刻さを増す中、県内外の反社会的勢力などへの困難な取材に粘り強く挑み、暴力団の関与や利権の構造、国内外に広がる流通ルートの内実を明らかにした。社会の深い闇を探る取材の過程を臨場感あふれる描写で伝え、読者を引き付けた。

 漁業の現場を丁寧に掘り起こし、地元の視点から全国的な水産資源管理の在り方に一石を投じた連載企画として高く評価され、新聞協会賞に値する。

 ◆高知新聞社の新聞協会賞受賞歴 編集部門=「ながい坂―老人問題を考える」(1978年度)、「NIE運動に先駆ける『こども高知新聞』の成果」(96年度)、「『やみ融資問題』の調査報道と企画連載『黒い陽炎―県やみ融資究明の記録―』」(2001年度)▽経営・業務部門=「郷土の命 見守り続け~『赤ちゃん会』80回の実践~」(10年度)

高知のニュース 水産・漁業 白いダイヤ

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