2021.07.27 08:30
高知・土佐清水で伝統のかつお節生産復活 豊漁で原料に、主力のメジカは不漁
頭を落とした生鮮カツオ。これをゆでた後、いぶしてかつお節をつくる(土佐清水市市場町の播磨屋商店)
「苦肉の策」
土佐清水市では昭和の終わりごろまで、多くの住民がかつお節産業に従事した。そのかつお節が平成期のブランクを経て約30年ぶりに、複数業者によって生産されている。「カツオの町」が一時的に復活した格好だが、背景には地域を支える漁業、水産加工業への逆風がある。
同市の基幹産業の一つが宗田節。しかし原魚であるメジカ(ソウダガツオ)の水揚げが近年、極めて低調に推移。13軒の節生産者は、調達難に頭を悩ませる。
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