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2021.08.19 08:37

元ZARDドラマー「自分の青春だった」 いの町の道倉さん 今は高知県内で指導者に

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「自分の中でドラムに対する火は消えていない」と話す道倉康介さん(高知市内)

「自分の中でドラムに対する火は消えていない」と話す道倉康介さん(高知市内)

 人気音楽ユニット「ZARD」で活躍した本県出身のドラマーがいる。道倉康介さん(51)=吾川郡いの町天王北1丁目。約2年間の活動を「自分の青春だった」と振り返り、現在は県内で小中学生らの指導に尽力している。

 高知市出身。中学時代に父親の知人からドラムセットを譲り受け、ドラムをたたき始めた。高校時代は市内の貸しスタジオで週4日ほど練習。高校卒業後は神奈川県のヤマハ音楽院に進学し、腕を磨いた。

 1990年代初頭、同学院の同級生の紹介でZARDのオーディションを受け、メンバーとして活動を始めた。在籍時には「眠れない夜を抱いて」などをリリースし、テレビや大学の学園祭などにも出演。しかし、「ポップスだけでなく違うジャンルにも挑戦したい」との思いから約2年で脱退した。

 ボーカルの坂井泉水さん(故人)については「極度のあがり症で控室でも無口なことが多かった」「自ら作詞していることもあって歌うというよりもメッセージを伝えている感じ。独特だった」と振り返る。

 その後、ZARDは「負けないで」などヒット曲を連発。道倉さんは「悔しさはなかった。ポップスでのドラム(の役割)は歌を映えさせる土台だけど、ジャズなどはソロもあり、より自分を表現できる」と強調する。

 ZARD脱退後、都内で県出身者らとバンド活動をして、93年に帰郷した。ジャズバンドなどでドラムをたたきながら、2015年からは本格的に指導者としても活動。現在は、高知市の高知楽器旭センターと四万十市の風雅で小学生から60代までのレッスンを担当している。

 「(コロナ禍の)この時代に泉水ちゃんが歌詞を書いたらどんなメッセージを伝えてくれるかなと思う時がある」と道倉さん。ドラムへの情熱は衰えることなく、「子どもたちに音楽の楽しさや人前で演奏する喜びを感じてもらいたい」と笑顔を見せた。(山崎友裕)

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