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2021.09.15 08:36

とさでんが高知空港の売店・レストラン撤退 9/30閉店

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とさでん交通が運営するレストランと売店。9月末で閉店を決めた(南国市久枝乙の高知龍馬空港)

とさでん交通が運営するレストランと売店。9月末で閉店を決めた(南国市久枝乙の高知龍馬空港)

 とさでん交通は、高知龍馬空港で運営している売店とレストランを9月30日限りで閉店する。売店は1959年、レストランは83年から営業を始め、空港利用客らに親しまれてきたが、新型コロナウイルス下で業績が低迷し、空港からの撤退を判断した。

 閉店するのは、ターミナルビル2階に並ぶ土産物店や飲食店のうち、東端にある売店「とさでんショップ」と「レストランチャオ」。

 とさでん交通などによると、59年に県と高知市、旧土佐電鉄で費用を分担し、空港に新しい旅客待合所が完成。同社が、その中に高知土産を販売する売店を開設した。

 83年に新しいターミナルビルができると、同社は売店に加えてレストランもオープン。「鍋焼きラーメン」や「四万十鶏の南蛮定食」など高知ならではのメニューもそろえ、観光客らに人気だった。2014年10月に旧土佐電鉄と旧県交通が統合してとさでん交通が発足すると、同社が2店舗の経営を引き継いだ。

 近年は「(2店舗合計で)若干の赤字が続く状況だった」(同社)が、閉店の直接的な原因となったのはコロナ禍。20年度の空港利用者は前年度の約3割にまで激減。これに伴い、2店舗の売り上げも19年度の計2億7千万円から、20年度は計5600万円と大きく落ち込み、継続は難しいと判断した。

 同社は「コロナの影響が大きく、先が見通せない。長年、県民にお世話になったが、会社自体が厳しく、経費削減のために閉店を決めた」としている。

 同社は14日までにホームページで閉店を告知。店舗前には閉店を伝える紙が張られ、利用者からは「カツカレーがおいしかったのに…」「月末までに『みそカツラーメン』を食べに来たい」などの声が寄せられていた。(村上和陽)

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