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2021.06.29 08:38

高知・奈半利町特産「奈半利味噌」愛されて15年!関連商品も「安心安全届ける」

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奈半利味噌と関連商品を手にするメンバー。「15年も続くとは思わなかった」とほほ笑む(奈半利町乙のJA高知県奈半利支所加工施設)


 高知県安芸郡奈半利町の「なはりなんでも市加工グループ」(和泉緑代表)が造る「奈半利味噌(みそ)」が発売から15年を迎えた。今では県内のスーパーにも販路を拡大し、売り上げは右肩上がりをキープ。関連商品も誕生し、奈半利の特産品としてすっかり定着した。

 奈半利味噌は、地元農協の園芸女性部メンバーが自家消費用に造っていたのがルーツ。「奈半利には食の特産品が少ない」と感じていた和泉さんがこれに目を付けた。「体にえいもんを」と地元産の米と国内産の大豆や麦、塩を使用。2007年秋に商品化すると、素朴でまろやかな味わいが人気となった。

 同町の物産館「無花果(いちじく)」に置いたり、イベントに出店したり。発売から半年で目標の倍となる約60万円を売り上げた。その後、県内のスーパーなどでも販売するとリピーターが増え、贈答品としての注文も入るようになった。

 そうした人気ぶりに意を強くして8年前の「焼き肉のたれ」発売を皮切りに、「奈半利のにんにく酢味噌」「奈半利の食べてみそ!」と奈半利味噌商品を送り出してきた。その結果、「細々ですが右肩上がり」(メンバーの弘田勢津さん)という売り上げはここ数年、年間約700万円台で安定しているという。

 メンバー7人はそれぞれ仕事を持っており、作業は金―日曜日の3日間。みそは加工後7カ月は寝かせる必要もあり、大量生産できないため、「利益は少ないですよ」と和泉代表。「でも買ってくれる人がおる限り、安心安全なみそ造りを続けます」ときっぱりと話していた。(植村慎一郎)

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