2024年 04月24日(水)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2021.06.15 08:16

[県体2021] バレーボール 高知女子3連覇 攻め貫き高い壁崩す

SHARE

【女子決勝 高知―明徳】第3セット、高知・吉村=右から2人目=がスパイクを決め、24―22でマッチポイントとする(春野体育館=反田浩昭撮影)


 〈6/14バレーボール女子決勝〉高知2-1明徳義塾
 
 高知の主将小谷がライトから放った強烈なスパイクが、明徳のブロックを破ってコートに突き刺さった。試合を通して苦しめられた高い壁を打ち崩し、シーソーゲームを制した。

 1セット目は高知ペース。相手のスパイクの威力をブロックでそぎ、強烈なカウンターを決める。両翼からの自在な攻めに、センターからの速攻も絡め相手に的を絞らせない。攻守がかみ合い、8連続ポイントを奪うなど、レフトの吉村も「自分たちの形で試合ができた」とうなずく、納得の試合運びだった。

 ところが2セット目、ミスが続く。そこから「焦ってしまい、メンタル的に押されてしまった」(吉村)。立て直しがうまくいかず、連続ポイントを許す場面が増える。22―25で2セット目を落としてしまう。

 勝負の3セット目。2セット目から続くサーブレシーブの乱れで、トスがレフトに集まり、攻撃が単調になった。明徳は終始、高いブロックでスパイクのコースを絞らせ、粘り強いレシーブでボールを落とさない。

 じりじりとしたラリーが続く中、吉村と横田の2年生コンビを中心に、スパイカー陣は攻める姿勢を貫いた。「(サーブで)崩されても、みんなが上げてくれたトスだから、絶対打とうと思っていた」と吉村。つらい体勢でも、厳しいボールでも、最後まで打ち切ることで得点を重ねた。

 エース小谷も、相手に流れが行きそうな場面で、高い打点からたたきつけるスパイクを決め、勢いを渡さない。「厳しい状態でも、諦めずに打ち切れたのはよかった」と胸をなで下ろした。

 一方、小谷はリーダーとして「ミスから連続失点したし、コンビバレーも使えなかった。本来の力を出せるように練習したい」と反省する。県体はこれで3連覇。全国舞台の経験も増えた。勝負の夏へ向け、もっともっと強くなる。(平野愛弓)

この記事の続きをご覧になるには登録もしくはログインが必要です。

高知のニュース 県体 高知のスポーツ コラム

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月