2021.06.09 08:40
カレー、タルトほぼ完売 高知・四万十町のカフェ「４＋」人気 地域おこし隊が出店「商店街を元気に」
店を切り盛りする（左から）橋本貴洋さん、吉岡亜紀さん、山田佳苗さん＝四万十町本町
高知県高岡郡四万十町の本町商店街にチャレンジショップとして今春オープンしたカフェ「４＋（よんぷら）」が人気だ。出店したのは同町の地域おこし協力隊員３人で、日替わりで週４日提供するカレーやタルトは連日ほぼ完売。「商店街を元気づけたい」と奮闘している。
吉岡亜紀さん（３０）＝高知市出身、橋本貴洋さん（４２）＝四万十町新開町、山田佳苗さん（２５）＝京都市出身。家賃月額５千円（水道光熱費は負担）で１年間営業できる町商工会のチャレンジショップ募集を知った吉岡さんが２人に声を掛け、４月から営業を始めた。
金曜営業の橋本さんの「レモンのカレー ドライキーマの合い掛け」。日によってさまざまなカレーを提供する
スパイス料理好きの吉岡さん、大阪のカレー店で腕を磨いた橋本さん、京都のカフェで焼き菓子を学んだ山田さん。曜日限定ながら３人の持ち味が評判を呼び、昼食のテークアウトや町外から「この店目当て」と訪れる人も。営業日に用意するカレー約２０食、タルト約５０個は、ほぼ完売する。
協力隊員として町の情報発信などの活動に取り組む一方、イベントへのカフェ出店要請も受けるようになり「自由な休日はほぼなくなった」と３人。それでも隊員任期終了後は、飲食店を営んで町に住み続けたい意向で「準備として良い機会。いろんな味を試したい」。今後は作り方などを教えるワークショップも計画中だ。
各日午前１１時から。水曜（吉岡さんのカレー）、金曜（橋本さんのカレー）は午後２時まで、土曜（山田さんのタルト）は午後３時まで。日曜は第１週が３人そろい、その他の週は交代で午後３時まで営業する。問い合わせは吉岡さん（０９０・９４５８・６１１７）へ。（小林司）
