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2021.06.04 08:35

有機綿花、育てませんか 高知・黒潮町の砂浜美術館 Tシャツ材料に

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種をまいて3週間たった苗。秋には白や茶の綿花が収穫できる(黒潮町浮鞭のビオスおおがた情報館)

 Tシャツアート展を主催する高知県幡多郡黒潮町のNPO法人砂浜美術館が、Tシャツの原材料オーガニックコットン(有機綿花)を、広く一般に栽培してもらう取り組みを始めた。約300株の苗を用意し、先着順で希望者へ譲渡。収穫した綿花はTシャツ生地メーカーに販売、アート展の運営費に充てる。

 オーガニックコットンは、農薬や化学肥料を一定期間使用していない農地で栽培した綿花。同館は2017年から、同町浮鞭の畑で有機栽培に取り組んできた。夏に花が咲き、収穫は秋。昨年は地元の小学校などにも苗を配布、合わせて5キロほどを収穫できた。

 今年は、栽培を通じて同館の自然に対する考え方に共感してもらおうと、町民らに苗を預けることにした。綿花は白と茶の2種類で、高さ約40~50センチまで育つ。譲渡には、同館へ苗を取りに来る▽収穫した綿花は同館へ持って行く▽農薬と除草剤は使わない―などの条件がある。成長過程は、職員が見回ったり、会員制交流サイト(SNS)への写真掲載などで見守る予定。

 同館の塩崎草太さん(36)は「雑草や虫で手間がかかるけど、無事に綿花ができれば、育てた人も自分たちも『やって良かった』と喜べるのでは」と期待している。

 問い合わせ、申し込みは同館(0880・43・4915)へ。(河本真澄)

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