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2021.04.27 08:45

高知の鳥・ヤイロチョウ展示リニューアル 四万十町の拠点施設、繁殖映像を常時公開

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四万十川流域の動物が並ぶ剥製展示室(写真はいずれも四万十町の四万十ヤイロチョウの森ネイチャーセンター)


 高知県高岡郡四万十町大正の「四万十ヤイロチョウの森ネイチャーセンター」が、4月に展示内容をリニューアルした。ヤイロチョウの繁殖活動を捉えた貴重な映像資料を常時公開し、四万十川流域に生息する動物の剥製展示室などを新設。自然の多様な生態を再認識できる。

 同センターは「社団法人生態系トラスト協会」(中村滝男会長)が2014年7月に開館。高知県と町の鳥ヤイロチョウや野生動物の調査研究、保護拠点としている。

 ヤイロチョウは5~9月に西日本に飛来し、繁殖活動の後、ボルネオ島(マレーシア)に移るとされる渡り鳥。最近の研究で、世界で約40種の仲間が確認されている。

 生態は謎が多いが、同協会の会員約10人は5年がかりで巣作りから子育て、巣立ちまでの様子を動画で撮影。一般に披露する機会は少なかったが、4月からは希望する来館者に視聴してもらうことにした。このほかアマチュア写真家、松村伸夫さん(47)=大阪府高槻市=が撮影した世界のヤイロチョウの大型パネル15点も新たに並べた。

世界のヤイロチョウを写した大型パネルも並ぶ


 また剥製展示室にはヤイロチョウやアカショウビン、ブッポウソウなどの野鳥と、モモンガ、ムササビ、ヤマネ、リスなど30種を超える約60点を展示している。大半は町内で見つかった死骸などを剥製化した。

 中村会長(69)は「大人も満足できる内容になったと思う。四万十川流域の豊かな生態系を知ってほしい」と話している。

 開館は午前10時~午後3時(水、木曜休館)。大型連休中は無休。入館料は大人600円、20歳未満300円(四万十町民と20歳未満の県民は無料)。(小林司)

高知のニュース 四万十町

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