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2021.04.24 08:33

華やか藤棚シャンデリア 高知・香南市の農園彩り20年

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来園者の頭上を覆う藤棚。華やかな天然のシャンデリアだ(香南市香我美町山北)


 紫や白の花房がゆらゆら、頭上いっぱいに広がる。香南市香我美町山北の観光農園「土佐の高知のくだもの畑」の名物、藤棚が植栽から20年を迎えた。当時の苗木40本はどれも健在で、今年も華やかな〝シャンデリア〟が来園者の目を楽しませている。


 閑散期の駐車場を彩ろうと、農園を開いた沢村総一さん(74)が、広島県の観光農園から苗木を譲り受けたのが始まり。いつしか自生のフジも交じり、年を追うごとににぎやかさを増している。

 植栽の範囲は、ざっと約7千平方メートル。組み上げたパイプに沿って枝が広がる様は圧巻で、花の傘の下で弁当を広げる常連客も。いちげんさんは「これは見事な…」と華やかさにため息をもらす。

 「最初買うたピンクだけと思いよったら、いろんな色が出てきて。これも自然の風情よね」と沢村さん。20年の歴史に「自分も年を取るはずじゃねえ」と笑いながら、青空に映える藤棚をいとおしそうに見上げた。

 例年より2週間以上早く開花。21日時点で見応え十分だったが、沢村さんは「ひいき目に見ても五分咲き」。ブドウが熟れるように房の上から咲いていくそうで、今週末から来週前半が見頃という。

 開園は午前9時~午後5時で、中学生以上は協力金200円が必要。問い合わせは「―くだもの畑」(0887・55・4332)へ。(横田宰成)

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