2021.03.30 08:40
「どろぼうねこのおやぶんさん」えほん大賞 香美市の小松さん作
高知県香美市在住の小松申尚(のぶひさ)さん(41)がストーリーを手掛けた絵本「どろぼうねこのおやぶんさん」が、文芸社(東京都)の「第18回えほん大賞」を受賞し、書籍化された。猫と人が織りなすユーモラスな描写で、ほっこりと心が和む作品となっている。
香美市職員の小松さんは、幼い頃から「世界を広げてくれる本が大好きだった」そう。夢だった小説家の道には進まなかったが、40歳を前に「イラストは上手じゃないけど文章なら」と一念発起。2019年からえほん大賞への応募を続けてきた。
えほん大賞は年2回開催され、絵本、ストーリー2部門の大賞各1点を書籍化。第18回は両部門に約2600点の応募があり、昨年6月の最終発表で小松さんがストーリー部門の大賞に選ばれた。絵本作家、かのうかりんさんが挿絵を担当し、昨年12月に出版された。
小松さんは昨年11月にも、別のストーリーで童心社(東京都)主催の「第13回絵本テキスト大賞」を受賞し、絵本化が決定済み。3児の父親でもある小松さんは「子どもと過ごす日常生活の中に、アイデアのかけらがたくさんある」といい、「今後も子どもに寄り添うストーリーを考えたい」と意欲を見せている。
「どろぼうねこのおやぶんさん」はA4変型判32ページで、税込み1320円。(小笠原舞香)