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2021.02.26 08:33

高知県産ワイン醸造所、香南市に完成 井上ワイナリー2022年全面開業

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三宝山麓に完成した井上ワイナリー「のいち醸造所」(香南市野市町大谷)

 高知県産ワイン造りに取り組む井上ワイナリー(南国市蛍が丘2丁目)が香南市の三宝山に建設していた「のいち醸造所」が完成し、25日に竣工(しゅんこう)式が行われた。今夏に収穫するブドウで醸造をスタート。ショップを含む全面開業は2022年5月を目指す。

 井上ワイナリーは果樹用農薬を手掛ける井上石灰工業(南国市稲生)が2016年に設立。ブドウは2013年から栽培しており、現在、耕作放棄地も活用して県内5市町の1・5ヘクタールに約3千本を植え付けている。

 昨年4月に着工した醸造所は、半地下式の鉄骨2階建て(延べ床面積約530平方メートル)。重力を利用して醸造する「グラビティ・フロー方式」を採用し、最大で年間4万本(2万8800リットル)を生産できる。当面の目標は1万本で、今後は貯蔵庫やジュース、スイーツなどの販売スペースも構える。総事業費は約3億円。県が5千万円、香南市が2500万円を補助する。

 醸造はこれまで山梨、島根県のワイナリーに委託してきたが、今後は栽培から製造・販売まで自社で行えるようになった。井上孝志社長は「将来は県内の地域ごとに特産品に合うワインを造り、土佐流のワインツーリズムにも発展させたい」と意気込んでいる。(横田宰成)

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