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2021.02.13 08:50

「高知でキャンプ」人気定着へ利用半額、リモート環境整備も 努力重ねる県内施設

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料理や酒を楽しむキャンプ客(香美市土佐山田町平山の甫喜ケ峰森林公園)


自然体験充実が鍵
 高知県内のキャンプ場で昨夏以降、利用客が増加している。新型コロナウイルスの影響で、密を避けられるレジャーとして利用が増えたとみられ、急なブームへの対応に現場は奔走する中、リピーター獲得をにらんだ動きも出始めた。アウトドア需要の定着を目指す、県内の動きを追った。

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■大わらわ
 1月16日。香美市土佐山田町の県立甫喜ケ峰森林公園には8グループが訪れ、20張り近くのテントが並んでいた。

 「この1年でキャンプに凝りだして」と話すのは、職場の同僚2人と鍋を囲んでいた高知市の40代男性。たき火台など各種グッズを並べ、「コロナで飲み会も旅行もできんので、お金かけてます」。

 一方、昨年から40泊ほどキャンプしたという南国市の50代男性は、少々渋い顔。「知る人ぞ知る穴場のキャンプ場も、最近はいっぱいで…」。人気は県内各地に広がり、気楽に過ごしづらくもなっているようだ。

 同公園は、全国に緊急事態宣言が出された昨春以降、1日の利用者を例年の半数以下(30~50人)に制限。それでも昨年8~12月は前年同期と比べ502人増えた。

 各施設とも対応に大わらわ。オートキャンプ場とまろっと(四万十市)は「行って良いのか、利用者は多いのかといった問い合わせが多くて。検温やマスク着用の呼び掛けもありフロントは大変」。

 竜ケ浜キャンプ場(幡多郡大月町)は「繁忙期に消毒スタッフを雇った」。前年同期比で7倍以上の利用があった白滝の里(土佐郡大川村)は「利用者に交代で入浴してもらうための調整が大変だった」と明かした。

■まだ伸びる
 とはいえ、今回の追い風は人気定着への好機。「コロナの先行きが見通せず、思い切った手を打つのは難しい」とする施設が多いものの、積極策も見られ始めた。

 ゆとりすとパークおおとよ(長岡郡大豊町)は、今年3月までキャンプ場の利用を半額に。スノーピークおち仁淀川キャンプフィールド(高岡郡越知町)は今後、無線LANを整備して、休暇先で働くワーケーションの呼び込みを目指す。

 周辺産業も活発だ。香美市のアウトドア用品メーカー「オーチョキャンプ」(西奥喜一代表)は注文や問い合わせが増えているそう。「高知の豊富な自然の楽しみ方や、キャンプ文化を広めたい」と、経営するカフェの大部分をアウトドア店に改装するという。

 「県内のキャンプ需要はまだ伸びる。そのためには、プラスアルファが大切」と西奥代表。「キャンプ客が登山やカヌーなどのアクティビティーも楽しむことができれば、高知のアウトドア全体に磨きがかかるはず」

 自然体験型観光に力を入れる高知県。他県との差別化を図る上でも、高知ならではの複合的なレジャーをいかに提案していくか。今後の鍵となりそうだ。(嶺北支局・竹内将史)

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