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2021.01.28 08:40

高知県内インフルエンザ、今冬ゼロ  「コロナ対策が効果」

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 冬に流行するインフルエンザの患者が全国で激減している。県内でも、今シーズンに報告された患者は昨年秋の1人のみで今冬は0人が続く。マスクなどの新型コロナウイルス対策の効果が出ているとみられる。コロナとインフルの同時流行が心配されていた今冬だが、県内関係者は「今のところ、その兆候はない」と話す。
 
■「全然いない」
 県内46の定点医療機関で、昨年9月~今年1月24日に報告されたインフル患者は1人のみ。昨年9月下旬に確認されたという。
 
 例年、インフルエンザの流行は12月ごろから始まり、1月下旬から2月上旬にかけてがピーク。県は、定点1週間当たりの平均患者数が10人を超えると「注意報」、30人を超えると「警報」を発表。大流行した年は50人を超えることもあった。それが今冬は1月に入ってもゼロが続いている=グラフ参照。
 
 この傾向は全国でも同じ。厚生労働省によると、全国約5千の定点医療機関で1月11~17日に報告された患者は65人。昨年同期の約9万800人(定点)から激減している。
 
 高知県健康対策課の担当者は「マスクや手洗い、消毒、対人距離の確保などの効果が出ている」と説明。「今の対策を続ければ、インフルエンザがこれから大きく流行するとは考えにくい」とする。
 
 高知市内のクリニックの男性院長(66)は「例年なら毎日のようにインフルエンザの患者さんが来るが、今年は全然いない。今年は予防接種を受ける人が多かったことが効いていると感じる。コロナへの対応に集中しなければいけないのでインフルはこのままおとなしくしていてほしい」と話す。

■非常にやっかい
 インフルエンザ患者がほとんどゼロになったのに対し、新型コロナの感染拡大を抑えきれないのはなぜか―。
 
 高知大学医学部の大畑(だいばた)雅典教授=微生物学=は、ワクチンの有無とは別の要因として新型コロナの二つの特性を挙げる。
 
 一つ目は、新型コロナはインフルエンザと違い、発症前や無症状の人からでも感染すること。
 
 二つ目は、換気の悪い密室では、空気中に漂う微細な飛沫(ひまつ)(マイクロ飛沫)によって感染が起こる場合があること。
 
 このため、症状が出た人を隔離すれば感染拡大を抑えやすいインフルエンザに対し、新型コロナは「元気な人がわいわい食事したりすることでも感染が広がってしまう」と指摘。無症状の感染者を介して家庭や施設内にウイルスが入り、結果的に高齢者らを重症化させる恐ろしさがあるという。
 
 大畑教授は「今回のコロナウイルスは非常にやっかい。若く元気な人も『高齢者や基礎疾患のある人を守る』という意識で対策をしてほしい」と呼び掛けている。(山本仁)

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