2021年 12月03日(金)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

2021.01.14 08:35

観音像を山切り開き安置 土佐市の男性が半世紀かけ

SHARE

完成した「観音丘」と市原幹彦さん(土佐市蓮池)


手作り地蔵や石碑も
 土佐市蓮池の田園地帯に、観音像や地蔵などが並んだ小高い山がある。市内で石材店を営んできた市原幹彦さん(87)=同市波介=が、誰に頼まれたわけでもなく長年整備を続け、昨秋やっと完成したという。市原さんは「観音丘」と名付け、「多くの人に拝みに来てもらって、幸せになってほしい」と話している。

 市原さんによると、自宅から数百メートル離れた標高約100メートルの山を購入したのは50年ほど前。目的はもう忘れてしまったが、不思議な体験をした。山から眼下を眺めていたとき、背後に気配を感じて振り返ると、観音様が立っていた―という。

 「おまんにこの山をあげると言われた気がした」と市原さん。山に観音像を置こうと思い至り、知人の協力も得て山を切り開いた。観音様と一緒に地蔵や般若心経の碑なども並べることにした。

 そこからは「仕事を放ってでもやりよった」と振り返る。地蔵と石碑は自ら、一つずつ手作業で石を削って作った。「国土安泰」と彫った、高さ5メートルを超える塔などは、完成までに半年以上を要したという。


 一方で観音様は「せっかくなら日本一の像を」と、石彫で名高い愛知県の大仏師に依頼。1986年と2008年にそれぞれ1体が完成した。台座を含めた高さは3メートル余り。山に6段造った平地の最上段と最下段に1体ずつ置いた。ほかに地蔵2体と七つの石碑を並べている。

 市原さんはさらに山道を舗装し、来客用の駐車場の屋根なども整備。昨年11月に全工程が完了し、「満足のいくものができた」と感慨深げだ。

 22年間民生委員を務めた経験から「生活が苦しい人をたくさん見てきた」とし、「多くの人が(観音様に)悩みを聞いてもらえる場になれば」と願っている。

 観音丘は波介小学校の北約500メートル付近。(山崎友裕)

高知のニュース 土佐市 街ダネ

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月