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2020.12.15 08:39

宿毛のイグサ復活を 畳店社長が栽培挑戦

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イグサの苗を1本ずつ植えていく小栗学さん(宿毛市和田)

 畳表に使われるイグサの大産地だった高知県宿毛市で、十数年ぶりに生産を復活させようと、宿毛市和田で畳店を営む小栗学さん(56)が栽培に乗り出した。今月、初めて苗を植え付けた小栗さんは「高品質といわれた宿毛のイグサで畳を作りたい」と、期待に胸を膨らませている。

 高知県幡多農業振興センターによると、宿毛市では1978年、100軒を超すイグサ農家があったが、安価な中国産の台頭などでみるみる減少。2008年ごろ生産が途絶えた。

 小栗さんは畳店の4代目社長。宿毛産のイグサで作った畳は長年使っても傷みにくいと評判で、単価が高かったそう。農家は宿毛市東部の山奈町や平田町に多く、収穫期の夏場には地元の高校生たちがアルバイトで刈り取る光景が見られたという。

 小栗さんの店でも近年、県内唯一の産地となった土佐市産や九州産を使っているが、地元産を復活してもらいたいと元農家らに生産を打診。しかし担い手は見つからず、自ら栽培する決心を固めた。

 昨年から、仕入れ先の土佐市の農家に植え付けの方法や育て方を教わり、今月7、8日に約5アールの田んぼで、1人で苗を手植え。「初めてのことやけん、大変よ。うまく育つよう手入れせないかん」

 来年7月に刈り取ることができれば、手織りの機械でござを編み、畳に仕上げる予定。イグサには抗菌作用もあるそうで「畳以外の用途も探りたい」とアイデアを練る。

 借りた田んぼは、畳店のすぐ裏手で、中村宿毛道路の宿毛和田インターチェンジ前。小栗さんは「宿毛の玄関口から見える場所。将来は辺り一帯をイグサの田んぼにしたい。夢のようやけんどね」と笑顔で語っていた。(新妻亮太)

高知のニュース 宿毛市

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