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2020.12.05 08:38

岩村3兄弟の胸像を宿毛市に 子孫らが建立目指しクラウドファンディング

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左から岩村高俊、林有造、岩村通俊(肖像画はいずれも宿毛歴史館提供)

 岩村3兄弟と呼ばれる宿毛市の偉人、岩村通俊、林有造、岩村高俊の胸像を、同市内の岩村邸跡地に新しく建立する計画が進んでいる。子孫らが企画し、12月8日からクラウドファンディング(CF)で支援金を募る。

 地方長官として全国を飛び回った長男・通俊は、北海道開拓を牽引(けんいん)したことなどで知られる。養子に出た林有造は、板垣退助らとともに自由民権運動に参加。逓信大臣などを歴任したほか、現在の宿毛市の開発に尽力した。戊辰戦争で軍を率いた三男の高俊も通俊同様、各地の地方長官として活躍した。

 3人の父親である岩村英俊邸があった、現在の宿毛小学校の敷地内には戦前、同郷の彫刻家、本山白雲が手掛けた通俊と高俊の胸像が立てられていた。しかし、日中戦争から太平洋戦争にかけて制定された金属類回収令によっていずれも供出され、今は高さ約140センチの石の台座だけが残っている。

かつて岩村通俊と高俊の胸像が据えられていた台座。12月3日には菊一会のメンバーらが現地を視察した(宿毛市の宿毛小学校)

 3兄弟の子孫らでつくる菊一会によると、かねて胸像再建の考えはあったものの、具体的な動きには至っていなかった。宿毛小中学校(同市桜町)の統合、建て替えに合わせ、建立を計画した。

 2021年度開校予定の小中学校には、敷地南西角に約400平方メートルの歴史公園を整備することが決まっている。公園には、市出身の歌人、北見志保子の歌碑や野中兼山の遺児が幽閉されたことを示す石碑など、学校敷地内に残る史跡が移設される予定。3人の胸像もここに並ぶという。

 CFサイト「レディーフォー」で、「高知県宿毛市出身、本山白雲作の岩村三兄弟胸像を再建したい!!」のプロジェクト名で資金を募る。台座3基とブロンズ製の胸像3体の製作費用1千万円。最低目標は400万円で、1千万円に満たなかった場合は、価格を抑えたモニュメントなどを建てる。募集期間は12月8日から来年3月8日まで。

 通俊のひ孫で同会代表の岩村治さん(72)=東京都世田谷区=は「宿毛にもこんな偉人がいたんだと、市民の心のよりどころになるものを建てたい」と話している。(新妻亮太)

高知のニュース 宿毛市

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