2020.10.13 08:40
脱ギャンブル依存へ助言 家族の会が高知市で相談会 苦しい胸の内吐露

ギャンブル依存症への対応を学んだ「家族の会」の相談会(高知市本町4丁目の県民文化ホール)
県内の依存症に悩む家族9人が集まり、「家が建つほどの金を使われ、借金も肩代わり」「無心を断りきれず、少額ならと渡してしまう」と苦しい胸の内を吐露した。
同会メンバー2人は「金銭管理、行動管理、借金の肩代わり…。私も全部経験した。でも、依存症は回復するどころか悪化した」と語り、「家族同士がつながり、自身の生活を取り戻すことが回復への一歩。不安でしょうが、本人が治したいと思わないと治らない。すべて本人に任せ、責任を取らせましょう」と訴えた。
参加者は「同じ境遇の人がいて、回復した人がいることに希望を感じた」「他では言えない悩みをはき出せた」と心が少し軽くなった様子。相談に応じた横山のぶ子さん(47)=兵庫県=は「自身の状況をしっかり話せることに驚いた。そのパワーを回復への活動に向けていきましょう」と呼び掛けた。

次回の相談会は11月8日、県民文化ホール多目的室で。別会場では本人の相談会も開く。問い合わせ、申し込みは「全国ギャンブル依存症家族の会」(080・1481・6671)へ。(佐藤邦昭)