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2020.09.25 08:35

インフルエンザ ワクチンで防ぐ「重症化」コロナ同時流行備え接種を

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 高知新聞社の子育て応援ウェブメディア「ココハレ」では、高知医療センターの元病院長で小児科医の吉川清志さん(現土佐希望の家医療福祉センター長)が“かかりつけ医”として、子どもの病気への疑問や悩みに答えています。今回は新型コロナウイルスとの同時流行も心配される「インフルエンザ」の予防接種や感染予防について聞きました。 


イラスト・岡崎紗和

Q インフルエンザの症状は?
A 「風邪の症状プラス全身症状」です

 インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染し、発症します。

 潜伏期間は1~3日。まず、38~39度台の高熱が出ます。喉の痛み、咳(せき)、鼻水といった風邪の症状に加え、関節痛、筋肉痛があり、倦怠(けんたい)感などの全身的な症状が強いです。中学生以上になると、熱はそれほど出ず37度台のこともあり、症状に幅があります。

  ◇ 

Q なぜ、子どもは予防接種が2回必要?

A 免疫効果を高めるためです

 インフルエンザの予防接種は1シーズンごとに、13歳未満は2回、13歳以降は1回となっています。3歳から12歳は大人と同じ注射を2回、6カ月から3歳未満は大人の半分の量を2回打ちます。

 13歳以上になると一定の免疫が体の中にあるので、1回の接種で効果を保てます。乳幼児や小学生は1回の接種では十分な免疫を得られないので、2回の接種が必要とされています。3~4週間ほど空けて2回目を打つことで、効果が高まります。

 ◇ 

Q 接種したのにかかるのはなぜ?

A 発症を防ぐ効果は40~50%程度。重症化を防ぐ目的で接種しています

 インフルエンザワクチンは、麻疹(はしか)などのワクチンのように、「接種したらほぼ発症しない」という高い予防効果があるわけではありません。発症を防ぐ効果は「40~50%程度」とされています。

 最も大きな効果は重症化を予防することです。「重症化」とは高熱や症状が長引くことではなく、ごくまれに起こる脳炎(脳症)や心筋炎、肺炎などのことで、「命に関わる重篤な状態」を防ぐのに一定の効果があるとされています。もちろん、ワクチンを打っていたからかからなかった、症状が軽く済んだということもあります。

 インフルエンザには有効な治療薬があり、治療が可能です。「重症化を防ぐために予防接種をする」という選択肢、そして「重症化のリスクを理解した上で接種しない」という選択肢があります。どちらを選ぶかは保護者の判断になります。

 新型コロナウイルス感染症の流行がしばらく続くと推測されますので、今年は例年以上に接種をお勧めします。

 ◇ 

Q いつごろ接種すればいいですか?

A 11月終わりまでに完了を

 インフルエンザの流行が始まる12月末から1月初めごろには、十分な免疫ができるようにしておかないといけません。接種後、免疫ができるまでには2週間必要です。できれば11月の終わりごろまでに、遅くても12月中ごろまでに接種を終えてください。

 厚生労働省によると、今年は接種に優先順位が付けられます。65歳以上の高齢者以外は「10月26日以降」とされていますが、基礎疾患のある人はかかりつけ医と相談してください。

 基礎疾患がある大人や小児は重症化するリスクがありますので、10月26日以前の接種でも構わないと考えます。混雑する可能性もありますので、かかりつけ医と相談して決めるといいでしょう。

 ◇ 

Q コロナが収束していないので心配です

A コロナもインフルも手洗い、マスク、「3密」を避けることで予防できます

 新型コロナウイルスもインフルエンザも、「飛まつ感染」と「接触感染」で感染経路は同じです。手洗いをしっかり行う、マスクを着用する、「3密」を避けるといった対策が有効です。現在の予防方法に引き続き取り組んでください。


過度に心配しないで
 インフルエンザもコロナも予防方法は同じです。コロナ対策をしっかりやっていれば、インフルエンザの流行を小さくできるかもしれません。

 どんなに気を付けていても、感染する時はします。感染したから悪いということでは決してありません。その場合は指示通りに治療を受け、他の人に広げないように適切に行動すればいいのです。

 過度に心配することなく、家族で規則正しく、楽しい生活を送って免疫力を保ってください。(門田朋三)


詳しくは「ココハレ」で
 ココハレでは吉川さんの回答を詳しく掲載しています。こちらからどうぞ。

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