2020.08.28 08:45
セネガルショウノガンにひな 3年ぶり 国内唯一「のいち動物公園」だけ飼育

餌の昆虫をもらうセネガルショウノガンのひな。うまくのみ込めずに落とすたび、母鳥が渡し直すという (香南市の県立のいち動物公園)

「のいち動物公園」では1996年から飼育。2003年に国内初のふ化に成功し、ひな4羽がかえった。現在、成鳥は5羽いる。
ここ2年は無精卵が続いていたが、7月27日に産んだ卵を母鳥が温め、8月18日に無事ふ化した。ヒョウ柄に似た模様は成鳥と同様で、草の中や親鳥に紛れる保護色という。
職員によると、「群れに仲間入りできるのは、もっと体が大きくなってから」で、一般公開の時期は未定。ひなは母鳥がくわえて運んできた餌の昆虫を食べて、元気に成長している。
ちなみに成鳥たちは、人が近づくと縄張りを守るために雄が「グァッッッパッ!」と大合唱する。隣の人の話も聞こえなくなるほどの甲高い鳴き声が、展示場の〝目印〟だ。 (横田宰成)