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2020.04.13 08:37

県内で家飲みシフト鮮明 酒類売り上げ増 巣ごもり需要も

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カートにビールを載せてレジに並ぶ客ら。3月以降、量販店では酒類の売り上げが伸びている(高知市南御座)

 新型コロナウイルスの感染拡大で外出を控えて自宅で過ごす人が増える中、高知県内の量販店で酒類の販売が伸びている。缶酎ハイやおつまみの売り上げが前年比で20%増になったスーパーもあり、外食の飲酒代が全国トップの高知県でも「家飲み」へのシフトが鮮明だ。県が昼夜問わず、不要不急の外出自粛を呼び掛ける中、宅配や持ち帰りなど「巣ごもり需要」が増えている。

 8日午前、酒販店の「リカオー御座店」(高知市南御座)。ビールの24本入りケースをカートに載せた人が、続々とレジに並んでいた。

 6本入りの缶ビール2パックを手に取った自営業の男性(43)は「こんな状況じゃ、さすがに外に飲みには…。けど、晩酌は欠かせない。いつもは発泡酒のところを浮いたお金でビールにした」。

 リカオー御座店の来客、売り上げは3月以降伸びており、「近年、節約志向で『家飲み』の人は増えているが、外出控えでその傾向に拍車が掛かっています」と担当者。県内の別のドラッグストアでも、酒類全般の売り上げは昨年同期比で5、6%ほど伸びているという。

 サニーマートの各店舗では3月以降、酒の中でも缶酎ハイの人気が高いという。つまみ類ではさきいかやスルメイカなどが好調で、売り上げはともに前年比2割増し。サニーマートは「(客層は)若い女性が多い印象。何となく息苦しい今のご時世、家で一息つきたい、といったところでしょうか」。

 出控えで宅配サービスの利用も増えている。「ピザロイヤルハット 高知大津店」(高知市大津乙)では1回当たりの購入額が増加傾向といい、「例年は、お店でする子どもの卒業や入学、進級のお祝いを、家でする人が増えているのでは」と推測した。

 「今年は社内で歓送迎会をする企業が増えている」と話すのは、宅配を専門にするすし店の担当者。売り上げや客数ともに好調だといい、「ゴールデンウイークに入っても例年より注文が伸びそう」と見通す。

 総務省の家計調査(2019年、2人以上世帯)によると、高知県の外食による飲酒代は3万7691円。全国平均の倍近くあり、断トツの1位だ。酒の小売りが好調な一方、歓送迎会は中止が相次ぎ、「おきゃく」文化を支える居酒屋やスナックなどでは厳しい日々が続く。

 緊急事態宣言が発令され、全国で感染拡大も急速に進む。先が見通せない中、皆でわいわいと杯を酌み交わす日はいつになるのか。(谷沢丈流、乙井康弘)

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