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2020.02.21 08:37

外国人材を地域の力に 日本語教育支援の堀さん 高知市で講演

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「留学生の就職支援も必要。群馬では大学と企業が地元就職を後押ししている」と語る堀永乃さん(高知市のぢばさんセンター)

 2万人以上の外国人が暮らす浜松市で、日本語教育支援を行う堀永乃(ひさの)さん(グローバル人財浜松)が高知市で講演した。「外国人従業員とのよりよいコミュニケーション」とは? 内容を紹介する。

 日本全国どこも人が足りない。セブンイレブンで働く外国人は5万人。羽田空港の近くのコンビニは店長だけが日本人だ。日本の外国人労働者は160万人。浜松市の人口が80万人なので、都市二つ分になる。

 全日空はミャンマーに整備士育成の学校をつくり、あるうどんチェーン店は全店でミャンマー人を雇っている。各業種で外国人労働者のための投資が始まっていて、政府は2025年までに50万人の外国人労働者の受け入れを見込んでいる。

 人気アパレルメーカーの下請け工場で、外国人を低賃金で働かせていることが問題となった。外国人は労働力の調整弁ではない。

 例えばベトナムでは、Kポップ人気を背景に韓国で働く希望者が増えている。語学教室の受講料は企業ではなく政府が負担。日本より条件が良いのだ。

 日本語は難しい。英語は200単語で生活できるが日本語は1万語とされる。「生」だけでなま、せい、いきる…。日本には言葉にせず、おもんぱかるという文化があるが、外国人には伝わらない。

 そこで外国人にも分かる「やさしい日本語」が必要になる。やさしい日本語を使った介護専門書は定時制の高校生に人気がある。

 外国人に使えるものは日本人にも使え、外国人に働きやすい環境は日本人にも働きやすい。外国人を受け入れることで業務の領域も広がり、社内のコミュニケーションも充実、若手の離職者も減る。

 想定外のトラブルもある。あるベトナム人実習生は自転車で通勤中、近所の小学生にあいさつしたら、びっくりされた。校長先生が「いきなりあいさつしないで」と会社に注意してきた。会社はあいさつは大事と実習生に教えてきたのに…。そこでやり方を変えた。

 彼らを地域に受け入れてもらえるように、地区でごみ拾いやあいさつ運動を展開した。外国人と触れ合うことは異文化交流であり、グローバル人材の育成にもつながる。

 今はいいことも悪いこともネットで広がる。特養施設で働くブラジル人が働きやすさを発信したら翌日、100人から「働かせて」とメールが殺到。外国人留学生のバイトが途切れない農家もある。彼らは広報部隊にもなってくれるわけだ。

 インドネシアからの実習生が静岡のモスクへの行き方をユーチューブで配信している。支援される側が支援する側になる例だ。

 若者流出、人材不足…。全国が同じ課題を抱え、人材の取り合いになっている。高知に来てもらえるのか? 企業や地域が世界に選ばれる場所になるために、外国からの人材を強みに変えよう。(構成・村瀬佐保)

高知のニュース 高知市

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