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2020.02.17 13:18

【読もっか U-15 高知の声】生徒の要求、どう実現?

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 生徒会選挙を終えた県内の中学校では、新役員による1年がスタートしました。卒業式の準備。加えて「生徒の要求」を学校へ伝え、「よりよい学校を実現する」のも大事な役割です。
 昨年の前役員…先輩たちの活動を振り返ってみましょう。そこには生徒の要求の実現に取り組み、学校生活を変えた奮闘がありました。(新田祐也)

  【「のれん」設置を再度】
 体育館に教頭先生の声が響きました。「(扉のない)トイレ入り口に、のれんを設置することで対応します」

 昨年6月、高知市の横浜中学校の生徒総会。クラスで3分の2以上の承認を受け、さらに生徒会が話し合って採用し、総会に掛けられた「生徒の要求」が実現した瞬間でした。

 生徒会書記も務めていた3年生、上杉壮人さんの学級が要求したもの。「学校に認められたという達成感があった。驚きも強かったけど」。驚きの理由は、前の年に認められなかった要求だったからです。

 昨年の横浜中生徒会は、「みんなが納得できる要求」は積極的に採用する方針だったそう。生徒会長だった3年生の山根福さんは「学校のルールとか決まりって変えられない、とみんな思っている感じがする。筋が通っていれば、もっと意見を言っていい。『トイレの扉がなくて恥ずかしい』という意見は理解できる。だから、もう一度要求したんです」

 この総会では、教室への網戸の設置、教室から玄関への傘立ての移動―も認められました。

  【「残食減」の公約実現】

 選挙で掲げた公約を実現し、学校を変えた例もあります。香美市の鏡野中学校3年生、公文冴香さんは2018年末、給食委員長に。選挙では「残食を減らす」と公約しました。牛乳が100本近く残る日もあったことなどが掲げた理由です。

 まずは昨年4月、アンケートをすると、「牛乳は、ご飯と合わない」など否定的な意見も。しかし公文さんら生徒会メンバーは、あきらめませんでした。

 7月、稼働中の給食センターを取材。そこで見たのは…各学校から集まった「食べ残し」が「ゴミ」として大量に捨てられる光景でした。「分かっていたけどショックでした。何とかしないと…」との思いは強くなりました。

 9月、残食を減らすポスターを張り、給食時間に給食委員が各クラスを巡回することもスタート。残食は次第に減り、11月には「飲み残しゼロ」を達成しました。

 公文さんは「まさかゼロにできるとは思ってなかった。でも公約したことで学校も生徒も、みんなが食について意識してくれた」。今年に入っても飲み残しは低水準に抑えられているそうです。

  【自由に意見を言おう】

 ただ、具体的な公約を表明するのに消極的な声もありました。高知市のある男子生徒は「『学校をよりよくする』というボヤッとしたのが無難と思う」。理由は「公約が具体的だと内容が達成できたかどうか、みんなに分かってしまうので」。

 実際、達成できるか危うかったケースも。高知市の城東中学校3年生、戎井宏太さんは選挙で「清潔な環境が勉強に不可欠」と主張。「クイックルワイパーを導入する」と公約しました。

 しかし生徒会行事に追われてなかなか実行に移せず、昨年末、ようやく校長先生に直談判。使い方や導入の思いを学級へ伝えることを約束し、6本購入となりました。本数を増やす本格実施は2020年度で、戎井さんは「まだ公約の半分。卒業までにしっかり引き継ぎます」。

          ◆
 「『言ってもどうせ…』という声はある」と横浜中の山根さん。「でも『確かにそうだ』と思ったことは、学校は聞いてくれた。中学生も、やりたいことにはどんどん挑戦するべき。自由に意見を言えるのがいい学校と思う」

高知のニュース こども高知新聞

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