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2019.06.08 08:25

土佐くろしお鉄道社長に金谷正文氏 株主総会

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 第三セクターの土佐くろしお鉄道は7日、高知市内で株主総会と取締役会を開き、任期満了に伴う役員改選で大原充雄社長の後任に県OBの金谷正文氏(60)を選任した。

 金谷氏は取材に対し、「経営改善は、一にも二にも利用者増。沿線人口が減少する中、観光客をいかに鉄道で地域へ引っ張ってくるかに力を入れる必要がある」と強調。インバウンド(訪日客)や格安航空会社(LCC)などの「追い風」を背景に「沿線自治体などとタイアップして知恵を出す余地は十分ある」と話した。

 金谷氏は土佐清水市出身。1982年に県庁入りし、県理事(中山間対策・運輸担当)などを歴任して今年3月末に退職した。

 株主総会では、経常赤字が過去最大の4億3200万円、純損益が2256万円となった2018年度決算などを承認。取締役に金谷氏のほか、沢近昌彦(総務部長)、鈴木勝也(安芸事務所長)、竹﨑和伸(安芸郡奈半利町長)の3氏を新任した。(福田一昂)


2期4年の思いを語る大原充雄・土佐くろしお鉄道前社長(高知市内)

大原充雄・前くろ鉄社長に聞く 観光客利用の促進必要
 土佐くろしお鉄道の社長を2015年から2期4年務めた大原充雄氏(64)に、課題や思いを聞いた。

 ―経営で意識したことは。

 「安全第一を基本に安全性向上へPDCA(計画、実行、検証、改善)を徹底した。現場の声を大事に、社内で議論して決定することも心掛けた。全社員で沿線の住宅や企業を回って営業するなど、社員一丸の雰囲気も出てきたと思う」

 ―収益改善が大きな課題だった。

 「沿線人口が減少している。赤字の(膨らむ)スピードを少しでも遅くしようと努力しているのが現状だ」

 「中村・宿毛線は、普通列車を地域の人があまり利用しない。まずは乗って良さを感じてもらおうと、『土佐くろおでかけきっぷ』など安くて乗りやすい企画切符を作った。効果はまだ大きくないが、徐々に増えており、今後も粘り強く続けてほしい」

 ―今後の見通しは。

 「沿線で(乗客数に影響する)高速道路の延伸が続くし、老朽化した鉄道施設の修繕や車両更新などの経費も増える。経常赤字は2018年度で4億円台になったが、このままなら、近い将来5億円が予想される。私は十分できなかったが、やはり沿線自治体の施策とうまく連携して、観光客の利用を増やすことが必要だ」

 ―金谷新社長に期待することは。

 「鉄道だけでない県の交通全体に関わってきた。広い視野で観光利用などの取り組みをしてくれると思う。新しい視点をプラスし、地域の人から愛される鉄道として発展させてほしい」(聞き手=福田一昂)

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