2017.04.05 08:10

小社会 「彼がセンナヤを通りかかったのは、かれこれ…

 「彼がセンナヤを通りかかったのは、かれこれ九時ごろだった。テーブルや、丸盆や、屋台や、小店などで商売している…」。ドストエフスキーの「罪と罰」(米川正夫訳)の一節だ。

 ロシアのサンクトペテルブルクを舞台に小説が書かれた19世紀半ば、センナヤ広場には市場があった。主人公の魂の浄化が行われたのもこの広場。雑然とした雰囲気が伝わるが、後の区画整理などで姿を変え、一角には地下鉄駅の出入り口が設けられている。

 そのセンナヤ広場駅と隣駅の間の地下鉄車内で、自爆テロとみられる爆発が起き、多数の死傷者が出た。同市に限らず、冷戦時代に建設された旧ソ連の地下鉄は異様な深さを走っている。防空壕(ごう)を兼ねていたためだが、乗り合わせた市民はより強い恐怖を覚えたのではないか。
 
 サンクトペテルブルクはプーチン大統領の古里。ベラルーシのルカシェンコ大統領との会談のため帰郷中だった。2人の「独裁者」が顔をそろえるとあって警戒は厳重だったはず。大きな衝撃を受けたに違いない。
 
 ロマノフ王朝を倒し、社会主義政権が成立したロシア革命からちょうど100年。革命の火の手はサンクトペテルブルクで上がった。別の爆発物が見つかった駅の名は蜂起広場。革命後に名前が変わった広場で、何か因縁めいてはいる。

 犠牲者の無念はいかばかりか。全容解明とテロ対策が急がれるが、強権に頼るだけでは根絶は難しい。



4月5日のこよみ。
旧暦の3月9日に当たります。みずのえ いぬ 二黒 大安。
日の出は5時49分、日の入りは18時29分。
月の出は12時46分、月の入りは1時54分、月齢は8.0です。
潮は小潮で、満潮は高知港標準で1時52分、潮位132センチと、12時51分、潮位126センチです。
干潮は7時38分、潮位98センチと、19時56分、潮位40センチです。

4月6日のこよみ。
旧暦の3月10日に当たります。みずのと ゐ 三碧 赤口。
日の出は5時47分、日の入りは18時30分。
月の出は13時46分、月の入りは2時41分、月齢は9.0です。
潮は長潮で、満潮は高知港標準で3時11分、潮位140センチと、14時33分、潮位132センチです。
干潮は9時10分、潮位85センチと、21時10分、潮位36センチです。
カテゴリー: 小社会コラム


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