2016.03.16 10:50

高知県南国市の西村さんが県内初の少林寺9段を取得

少林寺拳法の最高段位9段を高知県で初めて取得した西村建夫さん。80歳になった今も情熱たっぷりに子どもたちを指導する(南国市大そね甲)

 高知県初となる少林寺拳法の最高段位9段を高知県南国市大そね甲で少林寺の道場を営む西村建夫さん(80)がこのほど、取得した。現在、全国で15人しかいない超難関。西村さんは「弟子とともに歩いてきた60年。みんなのおかげです」と喜びをかみしめている。

 1956(昭和31)年、20歳の時、少林寺発祥の地である香川県の自衛隊に在籍中、隊の先輩の勧めで道場の門をたたいた。古里の大豊町では空手道を習っていたが、少林寺の開祖・宗道臣に投げ飛ばされた時、「突き、蹴りだけじゃないすごさ」を体感し、本格的に修行を始めた。

 高知県にも少林寺を伝えたいとの思いから1959年に帰郷。南国市の農機具メーカーに勤める傍ら、農機具メーカーが特設してくれた道場で指導を始めた。それから半世紀以上。勤め先が倒産したり、それを機に40歳代半ばで自営業を始めたりと、取り巻く環境はさまざまに変化したが、少林寺は続けてきた。これまでに3千人以上を指導。うち15人は県内外で道場を開き、西村さんの教えを後進に伝えている。

 自身は1997年に8段を取得。1999年には自宅に専用道場を新設した。2009年、人格などを審査されて評価を受ける「法階」の最高位、大範士の称号を得た。そして、2016年1月、史上24人目、現役では15人目の9段位を中央資格審査委員会から贈られた。

 「履きものをそろえちょらんのは誰や」「構えというのは、体だけじゃなく、心も準備せんといかん」。今でも近所の子どもを中心に週4日、指導する。基礎練習では、自らも拳を突き出して蹴りを出し、時には投げ技を実演する。

 「弟子は師の師なり」という言葉の実感を強くしている。「これからも自分を大切にしつつ、人の中で生かされている、という少林寺の精神を伝えていきたい。3年後に指導者資格の更新がある。それを次の目標に頑張りたい」と穏やかに笑った。
カテゴリー: スポーツ社会香長


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