2016.03.16 10:40

高知県の柏島で座礁した船から油膜 船尾付近の沈没確認

船尾付近が沈んでいる第61龍丸(15日午後3時20分ごろ、大月町柏島=宿毛市の立田昌敬さんがドローンで撮影)

 高知県幡多郡大月町柏島の西岸で座礁している貨物船「第61龍丸」=499トン、千葉県鴨川市、光潮物産所有=が船尾付近から沈み始めているのを15日、宿毛海上保安署が確認した。重油の流出などがあれば、養殖や海のレジャーへの影響が懸念される。

 宿毛海上保安署によると、第61龍丸は船長約77メートル。13日夜の座礁以降、付近は波が高く、離礁作業は進んでいない。15日朝になって船尾付近の浸水を確認。薄い筋状の油膜が船から北西方向へ幅約50メートル、長さ約700メートルにわたって広がっているのも見つかったが、油膜は夕方にはほぼ見られなくなったという。

 このままだと船が沈みかねないとし、15日午後5時すぎ、船の周囲にオイルフェンスを設置した。宿毛海上保安署は船に残った重油の抜き取りも予定しているという。船には石灰石1450トンが積まれている。

 高知県の柏島では、タイやマグロの養殖が盛んなほか、ダイビングや釣りなどのレジャーも人気がある。

 100余りのいけすでタイの種苗生産などを行っている山崎技研の福田謙治・水産事業部課長は「湾内に(油が)流れれば影響はゼロではない」と警戒。黒潮実感センターの神田優センター長は「石灰の影響は分からないが、油の流出は磯釣りやダイビングスポットを中心に被害が出かねない。海への影響が気掛かりだ」と話していた。

 第61龍丸は大分県から千葉県へ向かう途中で座礁した。船員5人は救助されている。
カテゴリー: 主要環境・科学幡多


ページトップへ