2017.03.26 08:10

小社会 「高知城って案外、小さいんだね」。過日、お城下で観光…

 「高知城って案外、小さいんだね」。過日、お城下で観光客の1人がつぶやくのを聞いた。確かに小さい。だが全国に数あるお城の中で、その原型とも言える古い建築様式を今に伝えている。

 追手門と一緒に眺める均整の取れた姿は美しいでしょう…おらんく自慢が頭をもたげてきたが、身びいきが過ぎようか。〈花静か天守の人語(じんご)聞えつつ〉松本たかし。高浜虚子門下の俳人が敗戦から間もない春、高知に遊んだ時の作、と「土佐の俳句」にある。

 朝まだき。桜が盛りの二の丸辺りだろうか。天守にのぼった人たちの語らいが花を縫うようにして聞こえてくる。静寂さがかえって際立つ。この句が生まれたのも天守閣を近くに感じる、こぢんまりしたお城だからこそ。

 さて、ことしの桜はまだか。きのう三の丸のソメイヨシノの標本木を見に行くと、小雨にぬれたつぼみはまだ開いていなかった。最高気温は10度余りで、前日より5度以上低い。風も冷たく「桜咲く」の雰囲気ではなかった。

 高知の桜の開花は「全国最速」となることが多かったが、2016年に続いてことしもスローペース。とはいえ、花が咲いたという知らせの「花信(かしん)」が届くのも、そう遠い先ではあるまい。

 「花信風(かしんふう)」という言葉もある。早春から初夏にかけて、花々に咲くタイミングをそっと教えるように吹く風のこと。開花を促し、花の香りも運んでくれる。そんな春のそよ風が待ち遠しい。


3月26日のこよみ。
旧暦の2月29日に当たります。みずのえ ね 一白 赤口。
日の出は6時02分、日の入りは18時22分。
月の出は4時49分、月の入りは16時22分、月齢は27.5です。
潮は大潮で、満潮は高知港標準で5時14分、潮位162センチと、16時59分、潮位164センチです。
干潮は11時06分、潮位46センチと、23時22分、潮位10センチです。

3月27日のこよみ。
旧暦の2月30日に当たります。みずのと うし 二黒 先勝。
日の出は6時01分、日の入りは18時23分。
月の出は5時29分、月の入りは17時26分、月齢は28.5です。
潮は大潮で、満潮は高知港標準で5時44分、潮位171センチと、17時42分、潮位176センチです。
干潮は11時40分、潮位31センチと、23時59分、潮位8センチです。
カテゴリー: 小社会コラム


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