2017.03.11 08:15

小社会 東日本大震災の発生からきょうで6年になる。…

 東日本大震災の発生からきょうで6年になる。あの日、大津波や強い揺れで亡くなった人たちを追善供養する七回忌の法事、墓参りなどで過ごす遺族らも多いに違いない。

 短いとも、長いともいえる6年の歳月は被災地に明暗を描いている。一歩一歩ではあっても復興を実感できる人たちの一方、いまなお仮設住宅を出られないお年寄りらも多い。自宅に戻るかどうかの難しい選択を迫られている、福島原発事故からの避難者も少なくないだろう。

 震災の記憶が確実に薄れていく中、宮城県の女子大学生が震災翌年につづった詩が各地で読み継がれているという。高校1年のとき、沿岸の自宅で津波に襲われた片平侑佳さんの「潮の匂いは。」だ。津波は故郷の風景や友、そして思い出さえも奪っていった。

 「潮の匂いは一人の世界を連れてきた」。まるで合言葉のようになった「絆」や「頑張れ」に、10代の繊細な心は「無責任な言葉、見えない恐怖」を感じた。「そんなことはないよ」と返そうとしても、心のどこかにためらいがある。

 片平さんの詩に限らないだろう。被災した人たちが体験したことや感じたこと、考えたことを世代を超えてしっかりと受け継いでいく。その営みが繰り返し起きる災害に備える上で大きな力になっていくはずだ。

 私たち高知県民も、日常を暗転させる「潮の匂い」をいつの日にか嗅ぐことになる。生き延びるために何をするか。


3月11日のこよみ。
旧暦の2月14日に当たります。ひのと とり 四緑 先負。
日の出は6時22分、日の入りは18時10分。
月の出は16時54分、月の入りは5時24分、月齢は12.5です。
潮は大潮で、満潮は高知港標準で5時42分、潮位163センチと、17時23分、潮位166センチです。
干潮は11時33分、潮位49センチと、23時48分、潮位2センチです。

3月12日のこよみ。
旧暦の2月15日に当たります。つちのえ いぬ 五黄 仏滅。
日の出は6時21分、日の入りは18時11分。
月の出は17時53分、月の入りは6時03分、月齢は13.5です。
潮は大潮で、満潮は高知港標準で6時12分、潮位168センチと、18時03分、潮位171センチです。
干潮は12時06分、潮位39センチです。
カテゴリー: 小社会コラム


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