2017.02.24 08:25

お母さん頑張り過ぎないで 高知市で臨床心理士の子育て講演会

子どもへの向き合い方などを語る浜川博子さん(高知市の高知大学朝倉キャンパス)
子どもへの向き合い方などを語る浜川博子さん(高知市の高知大学朝倉キャンパス)
妊娠中から周りが励ましを
 子育てをテーマにした講演会がこのほど、高知市曙町2丁目の高知大学朝倉キャンパスで開かれた。スクールカウンセラーとして子どもや親と関わってきた臨床心理士の浜川博子さん=高知県香南市=が「頑張り過ぎないで、一生懸命子どもに向き合っている自分を認めて」と母親たちに呼び掛けた。

 浜川さんは小学校教諭を経て臨床心理士になった。高知県内の小中学校などでスクールカウンセラーとして活動。現在はカウンセラーを指導する「スーパーバイザー」のほか、高知県臨床心理士会副会長を務めている。

 講演では、10年以上前に出会った小学校低学年の男の子「大ちゃん」のエピソードを紹介した。

 大ちゃんは学校では友達をたたいたり、ベランダから飛び降りようとするなど落ち着きのない行動が目立っていた。面接時に絵を描くように促すと、犬が夜、家の外で寂しそうに座る様子を描き、「お父さんとお母さんがけんかしているから、外で待ってるの」と話した。

 「犬は大ちゃん自身だった。お母さんは難産から産後うつになり、お父さんは自分が育てられたように厳しくしつけていた」と浜川さん。担任教諭らがスキンシップを増やすなど甘えさせることで落ち着いたという。

 不登校や万引などいわゆる「問題行動」について、浜川さんは「『もっと甘えさせて』という子どもからのサイン」と説明。「子育てはうまくいかないことばかり。甘えが足りなければ、みんなで埋めていけばいい。一人で抱え込まないで周囲に相談を」と呼び掛けた。

 また、母性について「本能ではなく、お母さんが安心して子どもと関わる中で初めて生まれる」と語り、「妊娠中から周りの人がお母さんを励まし、温かい言葉を掛けて」と支援の大切さを訴えた。

 講演はエコチル調査高知ユニットセンターが主催。約50人が参加した。

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