2016.03.04 13:08

2015年の高知県内の刑法犯少年が微増 小学生は6割増

 2015年1年間に刑法犯で摘発・補導された高知県内の20歳未満の少年は364人と、前年を8人上回ったことが、3日までに高知県警のまとめで分かった。2010年の1039人から14年には356人と大きく減少していたが、わずかながら増加に転じ、特に小学生が前年比6割の大幅増となった。

 摘発された経験を持つ少年が触法行為を犯す「再非行率」は、全国最悪だった2013年の40%から30%に下がり、全国順位(暫定値)も25番目に下がった。

 摘発・補導された364人のうち高校生は77人(前年比5%増)、中学生は175人(前年比1%減)。小学生が前年の31人から50人に増えた。無断で倉庫に入って遊んでいた高知県中央部の小学4~5年生15人を、建造物侵入で補導したことなどで数字が上がったという。

 種別では、万引や自転車盗といった「入り口型非行」が216人(前年比6%増)で全体の59%を占めた。校内暴力(暴行など)で摘発・補導されたのはすべて中学生で、生徒間が9人、教員に対する暴力が3人だった。県警がいじめと認定した暴行は1人だった。

 刑法犯以外では、軽犯罪法など特別法での摘発・補導が前年の26人から42人に増加。うち中学生が20人で、6~8人でのいたずら電話による摘発・補導が人数を押し上げたという。

 また、深夜はいかいなどの「不良行為」による補導が3623人(前年比12%増)。中学生は12%減、高校生が20%増。小学生は前年の48人から72人に増えた。

 男女別では、刑法犯と特別法犯を合わせた409人のうち、女子が75人と前年比23人増。深夜はいかいなどの不良行為も女子が全体の24%に当たる882人と、前年から242人増えた。

 高知県警少年課は「全国的に非行の低年齢化がみられ、高知県でも夜型の子どもが増える傾向にある」と分析。再非行率の低下については「各警察署が、保護者を含む面会など、いかに立ち直ってもらうかのフォローに力を入れている。さらに県教委や地域と連携していく」としている。

 小学生や女子の非行の増加について、法務省の少年院教官や保護観察官の経験もある高知大学の加藤誠之准教授(矯正教育学)は、「少年非行には思春期特有の問題行動と、家庭環境に起因するものがある。小学生や女子は特に家庭環境に影響を受けやすい。貧困など家庭の要因が影響しているのではないか」と分析している。
カテゴリー: 社会


ページトップへ