2016.11.17 08:15

紅葉新聞 赤に黄に山燃ゆ 高知県内の9カ所の紅葉写真特集

 秋の深まりとともに広がる高知県内の紅葉を、11月10~15日に撮影した。17日の高知新聞朝刊は「紅葉新聞」として、高知県内9カ所の写真を紙面各所に配してお届け。

仁淀川町・安居渓谷
渓谷が陽光で満たされる時間は短い。ゆっくりと広がる陰が、紅葉を浮かび上がらせる(仁淀川町大屋=11月15日午後2時半ごろ)
渓谷が陽光で満たされる時間は短い。ゆっくりと広がる陰が、紅葉を浮かび上がらせる(仁淀川町大屋=11月15日午後2時半ごろ)

 高知県吾川郡仁淀川町の安居渓谷を訪れたのは、早朝だった。日の光はまだ谷の一部にしか差し込んでおらず、紅葉の濃い色もトーンが暗い。

 安産の神「東陸(とうろく)様」を祭った小さな社の前に、男女3人組の高齢者がたたずんでいた。あいさつすると、男性が「今が真っ盛りじゃね」「こればあきれいな所は、県内にないろう」。誇らしげな口調から地元の人と知れる。残る2人は女性で、ただニコニコと聞いている。

 と、谷を隔てた山斜面に、ちぎれ雲のようなもやが流れ始めた。慌ててカメラを構え、十数回もシャッターを切っただろうか。「ザー」と爽やかな風が吹き、ふと気付くと、3人の姿はいつの間にか消えている。

 その代わり陽光がにわかに強まって、山肌を覆う赤や黄の色彩が“燃え”始めた。「さあ、撮ってくれ」と言わんばかりに。

いの町・程野の滝 (吾川郡いの町清水上分の程野地区=11月15日)
 (吾川郡いの町清水上分の程野地区=11月15日)

(吾川郡いの町清水上分の程野地区 西滝付近=11月15日)
(吾川郡いの町清水上分の程野地区 西滝付近=11月15日)


 鮮やかな色を残したまま、風に舞い散る。滝につながる渓流に落ちた無数の紅葉。あるものは流れに乗って長い旅に出、あるものは川底に沈んで静かに冬を待つ。朽ちてゆくさまも美しい。



土佐町・瀬戸川渓谷
(土佐郡土佐町瀬戸=15日正午ごろ)
(土佐郡土佐町瀬戸=15日正午ごろ)

 吉野川支流の瀬戸川沿い。「アメガエリの滝」を形作る巨岩を、鮮やかな紅葉が包んでいる。高さ15メートルの2段の滝で「アメゴも遡上できない」が名称の由来。曇り空の下で約40分粘ると、青い晴れ間が一瞬のぞいてくれた。



安芸市・伊尾木川上流
(安芸市古井=15日午前10時ごろ)
(安芸市古井=15日午前10時ごろ)

 国道55号から伊尾木川上流へ。安芸市中心部から約20キロにある伊尾木川ダム周辺で、鮮やかな紅葉が出迎えてくれた。さらに奥の県境まで、シデやケヤキなどが川沿いを暖かな色で染めている。最上流部の別役地区の住民は「ここ2、3日で色が濃くなってきた」。



香美市・べふ峡
 (香美市物部町=10日午後3時ごろ)
 (香美市物部町=10日午後3時ごろ)

 石灰岩の断崖が切り立った渓谷を、ナラやシデなどが染める。16日現在、少し盛りは過ぎているが、地元からは「例年よりいい色」の声も。国道195号と市道を経て物部川沿いに延びる林道大栃線は、崩落のため「もみじ茶屋」上流約2・6キロから全面通行止め。



香美市・西熊渓谷
 (香美市物部町=12日午前11時半ごろ)
 (香美市物部町=12日午前11時半ごろ)

 木々が覆いかぶさる連続カーブの道路を進み、視界が開けると、山肌に広がる「錦秋」が目に飛び込んでくる。撮影時はまさに紅葉のピーク。「ふれあい西熊橋」周辺を散策すると、渓流の小ダムがつくる滝に、真っ赤な葉が映える。



馬路村・魚梁瀬ダム湖
(馬路村・魚梁瀬ダム湖 15日午後1時ごろ)
(馬路村・魚梁瀬ダム湖 15日午後1時ごろ)



仁淀川町・安居渓谷
(仁淀川町・安居渓谷 15日正午ごろ)
(仁淀川町・安居渓谷 15日正午ごろ)



大豊町穴内
(大豊町穴内14日午後3時ごろ)
(大豊町穴内14日午後3時ごろ)



四万十市・黒尊渓谷
(四万十市西土佐奥屋内=15日正午ごろ)
(四万十市西土佐奥屋内=15日正午ごろ)

 四万十川支流の中で最も透明度が高い、といわれる黒尊川。澄み切った流れがカエデ、ブナ、ナナカマドなどの紅葉を映している。人気スポット「神殿橋」のやや上流で、赤と緑の美しい対比を見つけた。


カテゴリー: 環境・科学行楽ガイド観光


ページトップへ