2016.01.28 10:34

高知市で東北被災者と語り、学ぶ「むすび塾」を2月開催

 高知新聞社は東北地方のブロック紙「河北新報社」(仙台市)との共催で2月19、20の両日、高知市潮江地区で防災イベント「むすび塾」を開く。東日本大震災の被災者が高知を訪れして地域住民と語り合うほか、大地震と津波を想定した避難訓練などを行う。高知新聞社が2016年に進める防災プロジェクト「いのぐ」(古い土佐弁で「しのぐ」「生き延びる」の意味)の一環。

 「むすび塾」は河北新報社が2012年に始めた防災キャンペーン。毎月1回、宮城県内で開催地を変えながら、被災者同士が語り合う場を設けている。2014年からは震災の教訓を全国の人たちと共有しようと、各地の新聞社などと連携して宮城県外でも開いている。

 東日本大震災から5年の節目となる2016年。宮城県外の最初の開催地として、南海トラフ地震への備えが求められる高知県が選ばれた。

 「地方紙連携のむすび塾」として6回目となる高知では、高知市の潮江南防災連合会と連携し、潮江南小学校区で開く。

 高知市の潮江南小学校区は最大震度7、最短30~40分で最大3~5メートルの津波が押し寄せると想定されており、どうすれば大津波などから命を守れるのか、「むすび塾」を通して考える。

 2月19日夜は、高知市立自由民権記念館(桟橋通4丁目)で「被災体験を聞く会」を開催。家族を亡くした被災者ら3人の語り部が、当時の状況や生死を分けた判断などを振り返る。

 20日は「地震が起きた時、もし○○だったら…」と、幾つかの状況と課題を設定した避難訓練に複数の家族らが臨み、人はどんな判断をするのか、どのような行動をするのか、語り部らを交えて考えていく。

 関連事業として、20日午後2時から高新RKCホール(高知市本町3丁目)で講演会「南海トラフ地震から“いのぐ”力の育て方」を開催。津波工学の第一人者、東北大学災害科学国際研究所の今村文彦所長らが講演する。
カテゴリー: 社会いのぐ災害・防災


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