2016.01.22 18:15

高知県土佐清水市での宗田節入札が3年連続で中止に

ゆでたメジカの背骨を取る宗田節の製造作業。生産量の減少が続いている(土佐清水市中浜)
ゆでたメジカの背骨を取る宗田節の製造作業。生産量の減少が続いている(土佐清水市中浜)
生産量の回復見込めず在庫の品薄状態続く

 高知県土佐清水市で4月に開かれていた宗田節の産地入札即売会が、3年連続の中止となることが21日までに分かった。全国最大の産地ながら生産量が低迷する中、生産者と卸売業者の直接取引が定着し、生産者が入札会に回す在庫の品薄状態が続いている。主催する土佐清水鰹(かつお)節水産加工業協同組合(武政嘉八組合長)は「廃止するつもりはないが、現状では再開は難しい」としている。

 入札会は1965年から毎年4月13日に開催。組合員が生産量の10~15%を出品し、東京や大阪から30前後の卸売業者が参加して、平均価格がその後の取引の参考になってきた。

 しかし、原料となるメジカの水揚げ量減少などで組合の宗田節生産量が減少。2013年度の入札会出品量は約32トンでピーク時の6・3%にまで減少し、2014年度から開催が見送られている。

 組合は入札会再開を目指してきたが、原料になる2014年度のメジカ水揚げ量が記録の残る1989年度以降最低の4387トン(前年度比20・9%減)と初めて5千トンを割り、ピークの1991年度の3割程度にまで減少した。

 組合は2015年11月に組合員への聞き取りを行ったが、2013年度を上回る出品量が見込めず、12月の臨時総会で中止を決定した。

 武政組合長は「宗田節自体が品薄で組合員が入札会を待たずに売却する傾向が強まっている。入札会は産地を盛り上げる意味合いが大きく、何年もできないのはさみしい。今春の漁を期待して再開を目指したい」としている。

カテゴリー: 政治・経済幡多


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