2021.10.24 08:38
高知県内ガソリン170円台に、7年ぶり 10/25から値上げ
張り紙で25日からの値上げを知らせるガソリンスタンド(高知市東石立町)
新型コロナウイルス禍からの世界経済の回復に伴い、原油価格が高騰しているのが要因。石油情報センター(東京)によると、本県のレギュラーガソリン1リットル当たりの小売価格は、今年1月の140円台から3月中旬に150円台となり、6月中旬には160円台に。10月18日時点で167円20銭となった。
高知市内の複数のガソリンスタンドでは22日ごろから、値上げを知らせる張り紙をしたり、顧客に連絡したりしてきたという。
あるスタンドの店長は「ニュースで原油高騰を知ったお客さんに『いつ値上げする?』と聞かれるぐらいで、混乱はない。慣れもあるのだろう」。別のスタンドの店長も、今年2月から4~5円ほどの値上げを重ね、「これで9回目。もう、慌てて入れに来る人の行列ができることはない」。
とはいえ、給油客は「また値上げってうそでしょ」「めっちゃ高くなる!」とため息。車で通勤しているという同市の40代女性は「ガソリンは節約できないから、ほんとに痛い。収入は増えてないのに出るものばかり増えて…」とぼやきが止まらない。
70代の男性も「値上げ続きで、急ぎでない買い物はやめた。気持ちだけでも軽くしようと、ガソリンを入れる時は3千円分だけ。電気代も上がるにねえ」と嘆息した。
値上げはいつまで続くのか―。複数のスタンドの店長が「いつまでか、こっちが教えてもらいたいぐらい」と異口同音に話した。(宮崎順一)