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2021.10.23 08:00

土佐和紙の幻想的作品並ぶ 高知県立牧野植物園で企画展

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幻想的な土佐和紙作品などが並ぶ企画展(高知市五台山)

幻想的な土佐和紙作品などが並ぶ企画展(高知市五台山)

 牧野富太郎の植物愛を伝えるアート絵本にちなんだ企画展「紡がれた時を纏(まと)う、まきのまきのレター」が、高知市五台山の県立牧野植物園で開かれている。11月28日まで。

 企画を立案した、東京の企画会社「ENYSi(えにし)」の池田健社長(42)は牧野博士の探究心や人柄にほれ込み、2019年に絵本を作った。浜田兄弟和紙製作所(吾川郡いの町)が手掛けた土佐和紙に印刷した特装版も出している。

 会場では、厚さ0・03ミリの土佐典具帖紙(てんぐじょうし)にプリントされた笑顔の牧野博士のイラストや、鮮やかな光の中で土佐和紙が風に舞い浮かぶ作品を展示。県産コウゾでできた縦2・2メートル、横4メートルのスクリーンに紙すき作業の映像が流されるなど幻想的な雰囲気だ。

 愛媛県伊予市の女性(53)は「土佐和紙がこんなにも薄く、美しいものとは知らなかった。立ち止まって見とれてしまいました」と感激していた。(福井里実)

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