2021.10.22 08:37
「二段階移住」先に室戸はいかが 高知市初企画の体験ツアーに7組参加
室戸沖の景色を楽しむツアー参加者ら
二段階移住は県内34市町村でつくる「れんけいこうち広域都市圏」の取り組みの柱で、ツアーはけん引役の高知市が初めて企画。16日から1泊2日の日程で行われた。
参加者は初日、大阪から移住した室戸市佐喜浜町の漁師、松尾拓哉さん(30)の船で室戸沖へ出て、雄大な海の景色を楽しんだ。松尾さんは「定置網にイルカが入ることもあります」などとガイドし、参加者は興味深そうに聞き入っていた。
宿泊先の「MUROTO base55」(室津)では、藍染め職人、中内洋介さん(40)の手ほどきを受けてタオルの藍染めを体験。参加者は「ちゃんと染まった」「きれい」とうれしそうに完成品を眺めていた。
2月末に高知市に移住した徳弘沙江さん(39)=東京都出身=は「自然の豊かさ、人の近さなど高知のいいところが室戸には凝縮されている。同じ移住者が活躍されているのも刺激を受けた」と話していた。
高知市は今後も県内他市町村で体験ツアーを行っていく方針で、第2弾は本年度中に高岡郡中土佐町を予定しているという。(板垣篤志)