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2021.10.14 08:33

「森のピアノ」弾きにおいでよ!四万十町森林公園に設置1年、町外からも奏者相次ぐ

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訪れた人が自由に演奏。周りの人も思い思いに聞き入る「森のピアノ」(写真はいずれも四万十町の四万十緑林公園)

訪れた人が自由に演奏。周りの人も思い思いに聞き入る「森のピアノ」(写真はいずれも四万十町の四万十緑林公園)

 高知県高岡郡四万十町香月が丘の四万十緑林公園で、誰でも自由に弾ける「森のピアノ」が、この秋も土日祝日限定で設置されている。世界各地の空港や駅などに置かれるストリートピアノを参考に昨秋お目見えして1年。憩いの場を彩る音の文化は定着し、集まる人たちを引き付けている。

 「森のピアノ」は、公園を管理する公益財団法人「四万十公社」が昨年9月に初めて設置。2012年閉校の口神ノ川小学校のアップライトピアノを譲り受け、秋(9~11月)と春(3~5月)の土日祝日、園内のステージに置いた。

 これまでに満月の夜に合わせた音楽会や、県のイメージキャラクター「くろしおくん」などによる演奏会なども開催。今年7月には森のピアノを取り上げたBS番組も放送され、町外から訪れる人も目立ち始めた。

 宮崎県延岡市から高知県を旅行中だった50代女性は、番組を見て立ち寄った1人。ドイツの作曲家、グスタフ・ランゲの「花の歌」を奏で「弾いていて気分が良かった。雰囲気のいい公園ですね」。

 宿毛市山奈町の医師、山本博隆さん(29)は、長女の彩友美ちゃん(2)とピアノの前へ。「遊びながら音楽に触れられる。とてもいい取り組み」。高知市から訪れた販売業、井上佳美さん(35)は「弾ける人が集まる日があったら、また来てみたい」とほほ笑んだ。

窪川高校生3人が秋らしい装いにデザインしたピアノ

窪川高校生3人が秋らしい装いにデザインしたピアノ

 ピアノは近くの窪川高校の生徒が装飾しており、今秋は坂本璃子さん(16)、市川卓弥さん(17)、岡村京華さん(17)=いずれも2年=が模様替え。シューベルトの「魔王」から着想した絵や月、樹木、動物などのイラストを描いた。「秋らしいデザインで、いろんな年代の人に楽しんでほしい」と話していた。

 今秋は11月28日までの土日祝日、午前10時~午後4時に設置(雨天中止)。演奏無料。問い合わせは、窪川四万十会館(0880・22・4777)へ。(小林司)

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