2021.10.12 08:38
千原ジュニアさん、ひきこもりに「自分のペースで」自身の体験談、高知県の啓発冊子に 語り掛ける動画も
浜田知事と対談する千原ジュニアさん(高知県庁)
ジュニアさんが登場するひきこもりに関する冊子
ジュニアさんは、中学校に居場所がないと感じて不登校に。自室に鍵をかけ、テレビを見たり、本を読んだりする日々が続いたという。
「『このままじゃ、あかんねん。なんとか出ていかなあかん。でも出ていかれへん』と思い続けることは、しんどかった」とジュニアさん。
救われたのは兄・せいじさんからの電話。「お笑いの相方がおらんから、オレの相方やれや」。弟を救おうとするそぶりは見せず、強引に誘ってくれた。「必要としてくれる人がいるなら」と、一歩踏み出せたという。
今回、ジュニアさんが協力したのは「誰が抜け出すきっかけをくれるか分からない。僕が動くことで一人でも変わるきっかけになれば」との思いから。発表会では「周囲も本人も、どこか少し、『なんとかなるやろ』の気持ちも大事」と話した。
冊子は市町村や社会福祉協議会の窓口で配布されるといい、15秒のPR動画は県のホームページで公開中。テレビCMも予定している。(浜田悠伽)