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2021.10.12 08:35

高知市長が「小松の沼問題」情報漏えい謝罪 住民団体名簿、議会から批判続出

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 高知市春野町仁ノの沼地「小松の沼」の埋め立てを巡り、市職員が、工事に反対する住民団体の名簿を造成主の業者に見せていた問題で、岡﨑誠也市長は11日の市議会臨時会で陳謝した。議会からは市の姿勢を問題視する声が相次いだ。

 小松の沼では市内の業者が建設残土を受け入れ、市への届け出面積を大幅に超える盛り土を造成し、市は5月に業者を土地保全条例違反容疑で告発。一方で、担当職員が2年前に業者側との面談で住民団体の名簿を見せたことが今月分かった。

 岡﨑市長は、特定の人物が反対を主導していないかを問われた職員が、その人物がいない証拠として見せてしまったと釈明。「漏えいはあってはならない。地元の皆さんに大変な不安を与え、信頼を大きく損ねてしまい、深くおわび申し上げる」と謝罪した。

 説明のために開かれた常任委員会では、委員らが「業者との協議に職員1人で行かせる態勢が問題だ」「市の対処があまりに遅い中で、まじめに交渉に努力していた職員がそういう状況に追い込まれた」と指摘。市の態勢に批判が続出した。

 岡崎晃都市建設部長は「交渉事は複数の職員で行い、内容を文書に残すのが鉄則。改めて徹底する」とし、再発防止を図るとした。(福田一昂)

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