2021.10.10 08:45
龍馬直筆「薩長同盟裏書」を展示 高知市で県内初、「西郷、桂、龍ら同席」の朱文字
龍馬直筆の「薩長同盟裏書」=手前(高知市の県立坂本龍馬記念館)
同盟は1866年1月、倒幕に動いていた長州藩の桂小五郎(木戸孝允)と薩摩藩の西郷隆盛らが、戦時の派兵など両藩の軍事的協力について取り決めたとされる6カ条の盟約。龍馬や中岡慎太郎ら土佐出身の志士が、対立的立場にあった両藩を仲介して実現した。
桂は盟約の内容を手紙に記し、証明のため会談に同席した龍馬に裏書きを求めた。龍馬は盟約について、朱文字で「西郷、桂、龍らが同席して意見を述べ合ったもので間違いはない」「今後も変わらないことは神様も御存じの所です」という内容を記している。
同館では、「裏書」のレプリカを常設展示しているが、開館30周年を記念して、この原本を含む薩長同盟前後の龍馬直筆の10通を宮内庁から借用。11月21日まで常設展示室で特別展示する。
11/13にシンポ
県立坂本龍馬記念館の開館30周年を記念したシンポジウム「龍馬の魅力」が11月13日午後6時から、高知市本町4丁目の「ザ クラウンパレス新阪急高知」で開かれる。
NHK大河ドラマ「龍馬伝」のプロデューサー、土屋勝裕さんが基調講演。土屋さんと元阪神タイガース投手で龍馬伝ファンの藤川球児さん、同館の三浦夏樹学芸員が、龍馬の魅力をテーマにパネルディスカッションする。
入場無料だが事前申し込みが必要(10月11日開始、定員200人、先着順)。申し込み、問い合わせは同館(088・841・0001)へ。(楠瀬慶太)