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2021.09.29 08:37

仁淀ブルーの名所「にこ淵」で募金箱盗難か、住民「非常に悲しい」 高知県いの町

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内部から募金箱が消えた棚(写真はいずれもいの町清水上分=いの町観光協会提供)

内部から募金箱が消えた棚(写真はいずれもいの町清水上分=いの町観光協会提供)

 「仁淀ブルー」を代表する仁淀川の名所「にこ淵」(吾川郡いの町清水上分)で、観光客から環境保全への協力金を集めていた募金箱がなくなっていることが、28日までに分かった。25日夕から26日夕の間に盗まれたとみられ、土佐署が捜査中。設置した観光関係者らは「利用者の善意がこのような形になって非常に悲しい」と肩を落としている。

 募金箱はいの町と町観光協会、地元住民らでつくる「程野地区自然美化維持協議会」が7月に設置。周辺の清掃や混雑時の警備費用などに充てようと、1人100円を目安に協力を呼び掛けていた。
 
 集金は毎日夕方に観光協会の職員が行っており、26日も午後7時前に訪れたところ、募金箱が消えていた。箱は木製で高さ約30センチ。屋根付きの棚に金具で固定していたが外されており、棚には盗難後に観光客が置いたとみられる硬貨があったという。
 
 被害額は不明だが、これまでの日曜日の平均額約2万2千円と見込み、同日中に土佐署に被害届を提出した。

「にこ淵」の入り口に設置されていた募金箱

「にこ淵」の入り口に設置されていた募金箱

 協力金は3カ月弱で約110万円が寄せられた。関係者は自然の観光地にお金を落としてもらう好例と捉えていただけに、悔しさもひとしお。箱や棚は地元の大工さんが作ったもので、同協議会の会長を務める町観光協会の中沢一也事務局長は「せめて箱だけでも返してほしい」と漏らした。

 同協議会は27日に仮の募金箱を設置。今後は防犯目的に加え、駐車場の混雑状況も確認できるカメラの設置を検討するという。(山崎友裕)

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