2021.09.18 08:37
高知市商店街の通行量最低、6月休日に初の4万人割れ コロナ影響
調査は毎年6、12月に行っており、今回は6月18日(金曜日、雨)と20日(日曜日、晴れ)に実施。帯屋町1丁目など中心7商店街(計10地点)と、愛宕、万々、菜園場など周辺5商店街(各1地点)の、午前10時~午後6時の歩行者を数えた。
その結果、休日は2年連続の減少となる3万8670人で、コロナ禍で前年より大きく落ち込んだ2020年6月をさらに13・5%下回った。平日は1・8%増の2万9997人で2年ぶりに増加したが、雨のためアーケード街を通った人が多かったことも背景にあるとみられる。
中心街は近年、帯屋町チェントロやオーテピアができ、休日歩行者は増加基調に。コロナ禍前の19年には、ダイエーショッパーズ高知店や映画館があった05年に迫る水準に回復していたが、感染拡大による外出自粛ムードが人出を大きく抑制したことがうかがえる。
休日の地点別では、帯屋町1丁目が前年比26・2%減の9111人で初めて1万人を割り、帯屋町2丁目も35・0%減の7236人で4千人近く落ち込んだ。中心10地点の合計も14・2%減だった。
一方、日常の買い物で利用されることが多い周辺商店街は1・8%減にとどまり、外出自粛の影響は限定的だった。
同連合会の広末幸彦理事長は「調査日はコロナの影響を大きく受けたが、感染者数が減ると人出が戻る日もある。一喜一憂できない。今は収束後に力を発揮できるように、商店街や個店の魅力を高めていきたい」と話している。(井上智仁)