2021.09.16 08:45

コロナ禍で「ミートショック」輸入肉高騰、高知県にも打撃  牛バラ・タン仕入れ値2倍

米国産の牛肉が並ぶ量販店。ミートショックで仕入れ値が高騰している(高知市内)
米国産の牛肉が並ぶ量販店。ミートショックで仕入れ値が高騰している(高知市内)
 今年に入って輸入肉の仕入れ値が世界的に高騰し、高知県内の小売店や飲食店にも影響が出てきた。新型コロナウイルス禍が引き起こした「ミートショック」と呼ばれる現象。感染拡大で生産と流通が不安定になった上、米中の経済活動再開で需要が高まり、価格を押し上げているとみられる。

 米国やオーストラリアの牛、デンマークの豚、タイの鶏など、県内にも多様な国々から食肉が入ってくる。スーパーや精肉店によると、仕入れ値はずっと上昇が続き、「牛バラ肉は半年で2倍」「タンは前年の2倍」「豚バラは3割増」という状態。

 「牛、豚、鶏、どれも経験したことがない急激な高騰。特に夏以降がひどい」と県内スーパーの担当者。精肉店も「取引先の飲食店もコロナ禍で大変な時。値上げを言い出せない」と頭を抱える。

 各業者は、わずかに価格が下がった時に大量に仕入れたり、特売日を減らすなど、懸命の企業努力を続けているが、やむなく値上げに踏み切った店も。

 独立行政法人の農畜産業振興機構(東京)は「国際的な肉争奪戦が起きている」と現状を説明。県内の業者も「年末に向けてさらに上がる」とし、流通業界は「来年以降も値上げが続きそうだ」と見立てている。(高井美咲)

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